79:1[saga]
2018/03/25(日) 13:43:31.43 ID:CE9RRJAi0
68.3時間後
「ここだよ!」
唯先輩は自信満々に案内する割に遠回りして迷いながら、やっと到着した。
80:1[saga]
2018/03/25(日) 13:47:22.59 ID:CE9RRJAi0
69.
「おいしいぃ〜〜!」
山のように積まれたお菓子を前に私は少したじろぐ。
81:1[saga]
2018/03/25(日) 13:50:04.04 ID:CE9RRJAi0
70.帰り道
「有馬先生は宮園さんが好きだったんですよね」
私は前を歩く唯先輩に語りかける。唯先輩は私の方も見ずに、
82:1[saga]
2018/03/25(日) 13:53:57.35 ID:CE9RRJAi0
71.3週間後 放課後
流れるように月日が経ち、もう肌寒い冬を感じ始める10月中旬。カレンダーのばつ印はコンクールへの猶予を少しずつ削っていく。
コンクールを5日後に控えた今日、私は1人で夕日に向かいながら歩く。
83:1[saga]
2018/03/25(日) 13:56:33.31 ID:CE9RRJAi0
72.
ここ最近の迷い。私は私がよく分からなくなって、なんとなく唯先輩に変な調子で接してしまっていた。心の中に溜まるしこりに、私は気づいて見過ごすことができないのであった。
とても気持ち悪い悩み。友達には絶対にできない、とても悲しい悩み。
84:1[saga]
2018/03/25(日) 13:57:53.88 ID:CE9RRJAi0
73.
有馬さんは少し目を見開いて、しかし大した動揺も見せずにいた。
「私は恋をしたことがないので、よくわからないんです。私は唯先輩のことを……独り占めしたいって考えてます。……ごめんなさい気持ち悪いですよね」
85:1[saga]
2018/03/25(日) 14:00:25.72 ID:CE9RRJAi0
74.コンクール当日
「有馬先生はいつも誰かのために演奏してる」
唯先輩はステージを見つめ、
86:1[saga]
2018/03/25(日) 14:03:57.88 ID:CE9RRJAi0
75.唯梓side
緊張の静寂。楽器のほのかな匂い。
1人では静かなだけの静寂も、君が、あなたがいれば寂しくなかった。
87:1[saga]
2018/03/25(日) 14:05:05.63 ID:CE9RRJAi0
76.公生side
ーー有馬先生、相談したいことがあるんですけど、いいかな?
君たちは似ている。同じ悩みを同じ時期に持つなんて、やはり君たちは似ている。
88:1[saga]
2018/03/25(日) 14:05:34.04 ID:CE9RRJAi0
77.唯side
身体が軽い。思い通りに動く。指が勝手についてきて、好きなように鍵盤を触ってくれる。
なんでだろう、すごく楽しい。心地いい。
89:1[saga]
2018/03/25(日) 14:06:08.93 ID:CE9RRJAi0
78.公生side
唯ちゃんの音はギターを優しく包み込み、中野さんの音は踊り続ける。
ここは、2人だけの世界。
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