85:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 21:02:59.23 ID:EhgwbeOr0
ロザリアのほぼあられもない姿を見て一瞬で気絶したノヘジだったが、気絶してくれていて本当に助かった。
今頃ノヘジの鼻血で真っ赤に染まっているであろう廊下はあとで掃除をしておこう。
あ、部室の前が血だらけってオカルト部らしくはあるけど新入生は入ってこないだろうな。申し訳ないことをした。
86:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 21:29:56.75 ID:EhgwbeOr0
それからはそこそこ楽しく(といってもロザリアとエンプーサの会話を聞いていただけみたいなもんだが)過ごしていると気が付くと日が暮れかけていた。
少年「あ、やばいっ」ガタッ
バジロウ「うおっ、どうした?」
87:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 21:43:46.08 ID:EhgwbeOr0
ミレイア「臭い。歩いて帰りなさい」
少年「え、そんな―――」
バタン
88:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 21:52:30.64 ID:EhgwbeOr0
「ところでどうした少年。浮かない顔をして困りごとか?」
五体投地のままなのでほとんど声は地面に吸収されて聞こえづらい。
しかしどうやら俺のことを心配してくれているのだろうということが分かった。
89:名無しNIPPER[sage]
2018/05/31(木) 21:53:26.20 ID:0m9bFsJTo
1信じるものは救われる
90:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 22:02:23.52 ID:EhgwbeOr0
少年「実は―――」
たった今起きたこと話す。男は五体投地の姿勢のまま頷きながら話を聞いていた。
少年「ということで、今から歩いて帰るんだ」
91:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 22:11:02.93 ID:EhgwbeOr0
天狗であるカルラさんほどではないが十分な高度で十分な速度でベリアと名乗った男は飛んだ。
藍色の暗闇より深い黒色をした翼が空を掻き分け飛ぶ。
ベリアは何がうれしいのかクツクツと笑っている。その様子が不気味で不安で、思わず話しかけてしまう。
92:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 22:19:35.04 ID:EhgwbeOr0
「―――いたぞ。ついたぞ」
少年「え?」
気が付くと俺は家の前まで帰っていた。
93:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 22:39:03.25 ID:EhgwbeOr0
【風は荒れれど、此方に在れど】
さすがに数週間もいれば基本的な学生生活には馴染んだ。
勉強して、バジロウ達とくだらない会話をして、ミレイアにどやされ、一日が終わる。
94:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 23:03:02.40 ID:EhgwbeOr0
教室から出ると廊下は帰るか部活に行く生徒の流れ。
何十個も教室があるのだから混むのは当たり前だが今日はなぜかいつも以上に混んでいた。
人の流れが遅い。一体なにがあったのだろうか。
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