少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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91:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 22:11:02.93 ID:EhgwbeOr0
天狗であるカルラさんほどではないが十分な高度で十分な速度でベリアと名乗った男は飛んだ。

藍色の暗闇より深い黒色をした翼が空を掻き分け飛ぶ。

ベリアは何がうれしいのかクツクツと笑っている。その様子が不気味で不安で、思わず話しかけてしまう。

少年「大丈夫か? 落とすなよ?」

ベリア「笑え凡念! 我にすべて任せ安堵の彼方にて高らかに笑え!!」

何を言ってるのかはわからない。

おそらく大丈夫だといいたいのだろう。

この大げさなしゃべり方はどうにかならないものか。

しかししっかりと俺をつかんでいるし飛ぶ姿勢もぶれない。

安心しろというのも当然と思うが。

それでも俺はこいつの技能ではなくこいつ自身を疑っているのだから

………疑い続けるのもよくないのだろうか。

第一印象は最悪だったがそれでも水に流して信じて―――

簡単に信じていいのか?

俺はこの世界を簡単に信じても。


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