少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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93:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/05/31(木) 22:39:03.25 ID:EhgwbeOr0
【風は荒れれど、此方に在れど】

さすがに数週間もいれば基本的な学生生活には馴染んだ。

勉強して、バジロウ達とくだらない会話をして、ミレイアにどやされ、一日が終わる。

今日もそんな一日になる、はずだった。

少年「………あれ、これミレイアの教科書じゃないか? なんで俺カバンの中に。寝ぼけたミレイアが間違っていれたのか?」

俺らが使うには難しい教科書(俺はわからないわけではないが)がカバンの中に入っていた。ミレイアの私物を触ることはないから朝が弱いミレイアがなぜか間違って俺のカバンの中に入れたのだろう。

少年「ミレイアに渡しにいかなきゃな」

教科書がなくて困っていることだろう。問題はもう放課後であり、今更持って行っても遅いということだが。

それでももっていかなかったり、黙っているよりはよっぽどましだ。

一発殴られて終わりだろう。

最近ミレイアの理不尽のおかげで体が鍛えられたなぁ。もうミレイアの軽い一撃じゃあ痣もできない。

だからなんだという話だが。

オル「少年少年! 今日はオルレアンちゃんと素敵なランデヴーもとい店番をする気はないかい★」

少年「ごめん。放課後は用事ができた」

オル「ぶーっ☆ いいもんだっ、バジロウ達がいるし―――いねぇっ!★」

店番という言葉が出た瞬間に天狗も真っ青なスピードで教室から消えていきました。

そりゃあ給料もでないなんの得もない店番なんてしたくないだろうな。

もちろん俺もする気はない。

オル「へんっ、オルレアンちゃんのパートでは覚えておけよー★」

なにいってんだこいつ。


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