89:名無しNIPPER[saga]
2018/03/18(日) 02:45:09.88 ID:93Us6h4j0
少女は,小さく息を呑みこんでから,喉を震わせる.
「しつれいしました.わたしは,昇天斎場の納棺師を,つとめています.猿山鈴音と,もうします,
…どうか,この目のことは,お気になさらないでください」
90:名無しNIPPER[saga]
2018/03/18(日) 02:55:08.29 ID:93Us6h4j0
自己紹介のあと,猿山さんはおぼつかない手つきで低い位置で,壁からつりさげられている紐付きカードを二つ手に取った.
「入館中は,この入館許可証を身に付けて下さい」
少女がおずおずと差し出したそれを,受け取る.
91:名無しNIPPER[saga]
2018/03/18(日) 03:25:50.32 ID:93Us6h4j0
一面灰色の廊下では,天井に取り付けられたLED光は調整されており,厳かな雰囲気を保っているのが分かる.
そして,奥に進むにつれて,アルコール消毒液とお香が混ざった匂いが鼻孔をくすぐる.
前を進む,猿山さんは気にも留めていない様子だ.
92:名無しNIPPER[saga]
2018/03/18(日) 03:37:01.77 ID:93Us6h4j0
ふと,男仁さんは思い出したようにその猿山さんへ,声を掛けた.
「鈴音さん,まず百地君を休ませてあげたいのですが,何か良い場所はありますか?」
鈴音さんは顔を持ち上げて,答える.
93:名無しNIPPER[saga]
2018/03/18(日) 03:38:32.43 ID:93Us6h4j0
安価直下で男仁さんへの返答を1,2のどちらかを選んでください
1 「分かりました,休ませてもらいます」
2 「僕もその作業を手伝います」
94:名無しNIPPER[sage]
2018/03/18(日) 04:16:25.63 ID:HCgHMfN4o
2
95:名無しNIPPER
2018/03/18(日) 14:31:23.84 ID:bSf3Smmn0
2しかねーよな
96:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 06:39:08.66 ID:NAPZo2aD0
2の処理を行います
「僕もその作業を手伝います」
男仁さんは静かに言った.
97:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 07:03:11.51 ID:NAPZo2aD0
猿山さんに案内されたのは,閑散とした事務室だった.
何脚かのパイプ椅子と長テーブルがあり,棚にはファイルや本が詰められている.
どことなく埃っぽいが,贅沢は言うまい.
98:名無しNIPPER[saga]
2018/03/20(火) 07:08:31.06 ID:NAPZo2aD0
1 猿山さんについて
2 本棚に立ててある本を開いてみる
3 昇天斎場について
99:名無しNIPPER[sage]
2018/03/20(火) 08:45:05.91 ID:S7eFgFnLo
よ
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