11:名無しNIPPER[saga]
2018/02/27(火) 20:11:53.17 ID:jCFrYlmO0
そんな雑談が終わるのもあっという間で、すぐに二部はやってきます。引き続き、お仕事です。
電車さんとそれぞれお疲れ様ですと声を掛け合って、無言で握手が始まるのを待ちます。
いつもなのですが、私はこの時間が非常に苦手です。
12:名無しNIPPER[saga]
2018/02/27(火) 20:21:12.82 ID:ztwcYsfaO
二部でもやはり、ひろたんは何度も来てくれました。他にも一部で来てくれた顔が何人かと、以前にお見かけした人たちです。
私は握手会で着替えたりはしませんが、ファンの方の中にはループする中で着替えてくる人もいます。
「あれ、着替えました? さすがオシャレですね〜」
13:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 00:42:18.99 ID:Nss/++tl0
そして五部が始まります。いよいよ後半戦といった感じで、ファンの方たちも一日中会場にいた疲れが見える人が多くなった気がします。
ひろたんは相も変わらずループしてくれています。今日だけで、何度顔を合わせたか数えられないくらいです。下手な親戚に一生で会うより、回数で言えば多いのかもしれません。
電車さんも剥がし作業に慣れてきたようで、スムーズに事を進めていきます。相手に粘らせ過ぎず、苛立たせもせず、かつ規定時間で合図をするというのは実は難しいものなのですが、彼はしっかりとその良きところで声をかけているようです。
14:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 00:42:58.72 ID:Nss/++tl0
そして五部が始まります。いよいよ後半戦といった感じで、ファンの方たちも一日中会場にいた疲れが見える人が多くなった気がします。
ひろたんは相も変わらずループしてくれています。今日だけで、何度顔を合わせたか数えられないくらいです。下手な親戚に一生で会うより、回数で言えば多いのかもしれません。
電車さんも剥がし作業に慣れてきたようで、スムーズに事を進めていきます。相手に粘らせ過ぎず、苛立たせもせず、かつ規定時間で合図をするというのは実は難しいものなのですが、彼はしっかりとその良きところで声をかけているようです。
15:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 11:15:03.66 ID:BW/GtpOrO
強い口調で、彼は私に言い詰めます。
彼は私と似たような立ち位置の子を推していて、だから被っている私のことが邪魔なのでしょう。私と握手をしに来てくれるのは、私のファンだけとは限りません。
「他の子達はみんなできてるのに、お前だけ音外して恥ずかしく無いのか?」
16:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 21:24:50.29 ID:OveROufQ0
運営の方向性なのです。私たちは結局アイドル。パフォーマーではないのです。
歌をいくら頑張っても上手い人はもっといて、ダンスだって同じく。容姿だってモデルさんが並んでしまうと霞んでしまいます。
半端な能力をいかに可愛く見せられるか。それがアイドルなのです。
17:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 21:42:42.37 ID:OveROufQ0
握手会が終わると、私たちはバスにのって大きな駅まで移動します。
帰りは外でファンに待ち構えられていると自宅が特定されてしまうからです。何とも半端なセキュリティだとは思いますが。
バスを降りると、何人かのメンバーは「ご飯行く?」「これから遊びに行かない?」なんて話しています。
18:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 21:51:35.31 ID:OveROufQ0
翌朝、大学で授業が始まるのを待ちます。
一限の授業は八時五十分からで、私はいつも五分前に教室に着くように意識します。
よく知らない子たちにひそひそと噂されるのも嫌だし、遅れて行って不真面目だという印象も持たせたくないから。
19:名無しNIPPER[sage]
2018/03/11(日) 23:09:42.80 ID:VR+y1cQs0
まだ続いてます?
20:名無しNIPPER[saga]
2018/03/14(水) 20:56:41.49 ID:I3u4G+NE0
受け取ったルーズリーフをファイルにしまい、彼女にお礼を言います。
「私がもっと売れたら、○○くんを紹介するね」
これくらいなら、言っても許されるでしょう。同じ業界の私からしても、彼は遠い世界の住人なのです。夢物語の相手なのです。
21:名無しNIPPER[saga]
2018/03/14(水) 20:57:09.73 ID:I3u4G+NE0
チャイムが鳴る10分前に、教授は講義を終えました。2限は空きコマだから、お昼休みを含めると結構な空き時間があります。
ノートを片づけながら、私はまどかちゃんに尋ねます。
「ね、あの人。何て人か分かる?」
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