70: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 20:20:33.26 ID:oMgPCNNI0
「お!? ねえ、あれって……!」
周子ちゃんが、階段を上った踊り場の窓を指差します。
まだうさぎさんに埋もれていないそこに、大きな影が差していました。
71: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 20:21:36.71 ID:oMgPCNNI0
階段を一気に駆け上がって、窓からソリに飛び乗ります。
最初に周子ちゃん、続いて菜帆ちゃん、それから紗枝ちゃん、次に私。
「あ……っ!?」
72: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 20:23:31.97 ID:oMgPCNNI0
「二人とも、早く! もう間に合わないよぉ!」
混乱する私を振り返って、みくちゃんは不敵に笑いました。
73: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 20:24:23.34 ID:oMgPCNNI0
「ま、待ってイヴちゃん! もうちょっとだけ待って! まだ二人が……っ!!」
差し伸べた手は空を切ります。
74: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 21:00:12.70 ID:oMgPCNNI0
―― うさぎとサメが乱舞する街
さしずめ『ウサギレギオンvsフライングシャーク 〜激突! 現代に蘇りし神話の因縁〜』
75: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 21:06:40.27 ID:oMgPCNNI0
戸惑う桃華の声に我に返る。
見れば、そこに寝かされていた智絵里の姿が無い。
奏も由愛ちゃんも知らないと言う。まさかパニックになってどっかに逃げちまったのか……!?
76: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 21:07:24.03 ID:oMgPCNNI0
当たり前だがフラフラだった。
足も生まれたての小鹿のように震えていた。
「智絵里! 戻ってこい! お前も攻撃対象なんだぞ!!」
77: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 21:07:53.47 ID:oMgPCNNI0
「なぁ……!?」
顎が外れるようだった。
智絵里はサメの背中にぴったり取り付き、ヒレを掴んで右へ左へ。
78: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 21:09:22.36 ID:oMgPCNNI0
―― 上空
「――みくちゃん、響子ちゃん、どうか無事でいて……!」
79: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 21:10:19.55 ID:oMgPCNNI0
「うん……うん。え? 今、公園? 原因が見つかったの!? で、今は……!?」
「………………智絵里ちゃんがサメさんでサーフィンしてる」
80: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 21:10:55.05 ID:oMgPCNNI0
智絵里ちゃん on サメが上空に踊り上がりました。
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