72: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 20:23:31.97 ID:oMgPCNNI0
「二人とも、早く! もう間に合わないよぉ!」
混乱する私を振り返って、みくちゃんは不敵に笑いました。
「みく達は、ここでうさチャンを食い止めるにゃ」
「!?」
うぞうぞもふもふわらわらふかふか押し寄せるうさぎさんの群れ。
周子ちゃんが身を乗り出して叫びます。
「なに言ってんのさ、勝てっこないやん!」
「大丈夫です。それに誰かが寮に残って、呑まれちゃった子の介抱をしなきゃ……」
響子ちゃんも、いつもの朗らかな笑顔で返しました。
「みんなはプロデューサーさんにこのことを伝えてください。
私は、私達の大事なお家にいたずらしたうさぎさんにお仕置きしちゃいますからっ」
「そっちは脱出が最優先にゃ。みくも、寮長としての最後の務めを果たすのにゃ!」
「時間がありません〜……! 上昇します〜!」
やむなく窓を離れるソリ。
ブリッツェンちゃんは二人に向かい、敬礼を捧げていました。
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