78: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 21:09:22.36 ID:oMgPCNNI0
―― 上空
「――みくちゃん、響子ちゃん、どうか無事でいて……!」
「まずはプロデューサーはんに合流しまひょ。あちらがどないなっとるかも気になります」
空中を走るブリッツェンちゃんのソリ。
地表は真っ白でしたが……なんだかそこに変化が見られます。
「うさぎさんの数が、減ってるような〜……?」
「…………さめー」
こずえちゃんが遠くを見てぼそりと呟きました。
確かに、ある地点を中心として、うさぎさんが次々と消えているように思えます。
遠すぎて向こうに何があるのかはわからないんですが……。
「――よしっ、やっと繋がった! プロデューサーさん!?」
混線している電波を抜けて、ようやくプロデューサーさんと周子ちゃんの通話が繋がったみたい。
周子ちゃんは手早くこっちの状況を伝えて、あちらの現状も聞き取っています。
私達はうさぎさんが消えていく理由が知りたくて、目を凝らして向こうを見すえます。
「なんや、きりがあらへんなぁ。美穂ちゃん、ちぃと頼みますえ〜」
ポンッ!
と、紗枝ちゃんが双眼鏡に化けました。
私がそれを受け取って、うさぎさんがほとんどいなくなっている遠くの景色をのぞき込みました。
おっきな公園?
何かが暴れてるような……。
97Res/67.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20