15: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:57:34.65 ID:oMgPCNNI0
「それで、どっちに行けばいい?」
「え……と、こっちです。多分……」
「そういえばちゃんと聞いてなかったな。発生源がわかるかもってのは、どうして?」
16: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:58:30.46 ID:oMgPCNNI0
「あ、カップル……」
「えっオスメスなのこの二匹」
「はい。こんなとこで、何を……?」
17: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:59:20.14 ID:oMgPCNNI0
詳しい描写は省く。
元気な赤ちゃんが産まれました。
秒で。
18: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:00:24.43 ID:oMgPCNNI0
というのはともかく、そりゃ増えるわなという事実がわかってしまった。
これじゃ倍々ゲーム、いやそれ以上の馬鹿げたペースで増えるばかりだ。
どうしたら止められるかさえも分からないが、「親」なるものが方法を知っていることを願うしかない。
19: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:01:24.54 ID:oMgPCNNI0
―― どこか
??「ど……どうしよう……」
20: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:07:15.28 ID:oMgPCNNI0
―― アイドル女子寮 リビングルーム
「みんな、戸締りは済んだ!?」
21: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:07:56.68 ID:oMgPCNNI0
「やはりこれは、なんとかせねばなりませぬー」
「おっ、芳乃ちゃんが本気出しちゃう? こう、喝っ! とか、ぶおおー! みたいなので一掃できたり?」
プロデューサーさんが言うには、うさぎさんの一匹一匹は何かあったらポンッと消えちゃうそうな。
22: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:09:27.56 ID:oMgPCNNI0
「けどなぁ、危ない橋やないどすやろか? うさぎはんが応えてくれるやもわからへんし」
「芳乃チャンに何かあるかもって方が心配にゃ!」
「し、死亡フラグ、だと思う……よ」
「プロデューサーさんの連絡を待ちましょう?」
23: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:10:43.21 ID:oMgPCNNI0
玄関先の様子はリビングの窓からも見ることができます。
私達は窓にかぶりつきで見守るしかできませんでした。
ついてきてはいけないのでしてー、と本人から固辞されたのです。
24: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:11:37.83 ID:oMgPCNNI0
「なにゆえ、かくも荒ぶられまするかー」
「生まれし場所こそ違えどもー、我らは同じ生きとし生けるものー」
25: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:13:26.49 ID:oMgPCNNI0
…………リビングルームはお通夜の空気でした。
「わ、私がもっと強く止めてれば……」
「芳乃ちゃん…………」
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