25: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:13:26.49 ID:oMgPCNNI0
…………リビングルームはお通夜の空気でした。
「わ、私がもっと強く止めてれば……」
「芳乃ちゃん…………」
「そんな……今夜は芳乃ちゃんの大好きなきいこん(地鶏の煮しめ)にしようって……」
「フヒ、フ……む、無茶しやがって……」
外はうさうさ祭りで、芳乃ちゃんがどこへ行ってしまったのかなんて逆立ちしたってわかりそうにありません。
どうしてこんなことに……。
「大丈夫ですよ〜」
――と。
淹れ直したあつあつのお茶を差し出してくれるのは、菜帆ちゃん。
「芳乃ちゃんならぜったい無事です〜。だって、あんなに頼れる子じゃありませんか〜。元気に帰ってきますよ〜!」
「そう……そうにゃ。芳乃チャンは大丈夫。そう信じるしかないにゃ」
差し出されたお茶をふーふーふーふーふーふーして(猫舌らしいです)ぐいっと飲み干し、気合を入れ直すみくちゃん。
「だからこそ、みく達はここを守り通さないといけないのにゃ! 芳乃チャン達が安心して帰るためにっ!!」
……そうか。
そうかも。
少なくとも、落ち込んでばかりじゃ芳乃ちゃんの為にもならない……!
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