26: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 01:14:37.98 ID:oMgPCNNI0
「……あれ……?」
小梅ちゃんが小さく声を上げました。
視線の先にはつけっぱなしのテレビ。これは陰謀いやいや誰かのミスはたまた天罰今こそ政権交代、
と口角泡を飛ばして激論するスタジオの隅に、いつの間にかうさぎさんが一匹。
わりと好き放題動き回ってるのに、スタジオの人達は誰も気付いてないみたい。
固唾を呑んで見守る私達と、そのうさぎさんとで目が合いました。
向こうは、画面を通じて「私達」を見ていたのです。
「げ……っ!?」
「あらぁ、なんやこっちを見てはるような……」
最初に目が合ったのは周子ちゃん。
うさぎさんは順々に私達を認識したようで、急に足をこっちへ向けました。
「こっちに来てませんか〜?」
「か、カメラさんは気付いてないんでしょうか……!?」
そして、とうとう画面いっぱいがうさぎさんの顔で埋まり――――
ずるっ。
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