46:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 02:54:55.34 ID:XJms5aKo0
もう訊かずともわかっていることだった。
確認したかったことは、直に訊ねることなく確認できてしまっていた。
でも、それでも彼女の口から俺が訊ねたことへの答えを聞きたかった。
47:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 02:56:09.75 ID:XJms5aKo0
そして、その原因を作っていたのは俺に他ならない。
佑希は、俺がほぼ全ての物事に対して手を抜き始めたのを自分のせいだと思っている。
確かにそれは完全に否定することはできないけれど、母さんとのことや俺自身が疲れていたことの方が割合としては大きい。『おまえだけが悪い』なんて、とてもじゃないが言えない。
48:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 02:57:15.35 ID:XJms5aKo0
変化が起きかけたのは佑希の言う通り俺の高校受験だろう。
思い返してみれば、志望校を決めてからの期間、彼女とそれほど会話をしていなかった。
きっと彼女の目には、"俺が自分の意思で頑張っている"と映ったのだろう。
49:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 02:58:26.40 ID:XJms5aKo0
長い沈黙を破って、佑希は頷いた。
そして、ごめんなさい、と微かな声を上げ、弱々しく俺の胸に身体を寄せた。
「……謝るなって」
50:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 02:58:57.00 ID:XJms5aKo0
「これから、どうするんだ?」
「……どうするって?」
51:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 02:59:30.23 ID:XJms5aKo0
「二人っきりで、話がしたいな」
「奈雨と?」
52:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 03:00:40.39 ID:XJms5aKo0
【解放】
二十分ほどして家の外に出てきた奈雨は、落ち着いたような、肩の荷が下りたような表情をしていた。
53: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/02/25(日) 03:01:27.28 ID:XJms5aKo0
今回の投下は以上です。
54:名無しNIPPER[sage]
2018/02/25(日) 10:02:03.93 ID:fQdI67Z1O
おつ
55:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 23:27:33.47 ID:OiGewFl30
問題が解決してよかった〜〜やっと明るい方向性に進むのに期待して、楽しみに待ってます。
56:名無しNIPPER[sage]
2018/03/06(火) 22:58:16.93 ID:/5ItWXG40
れーちゃんまだですか
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