49:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 02:58:26.40 ID:XJms5aKo0
長い沈黙を破って、佑希は頷いた。
そして、ごめんなさい、と微かな声を上げ、弱々しく俺の胸に身体を寄せた。
「……謝るなって」
「ううん。……ごめんね。ずっと、嫌なことばっか、してたと思う」
「そんなことない」
「……何年も一緒にいるんだから、おにいが嫌がってることくらい、わからせて」
言って、これ以上反論させまいと、ぐいと頭を押し付けられる。
こんなストレートに甘えてきたのは、いつぶりだろうか。
こうしたかったんだろうな、と奇妙な納得がいく。
顔を上げた彼女の横髪に触れると、あっ、とくすぐったそうに声を上げられた。
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