50:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 02:58:57.00 ID:XJms5aKo0
「これから、どうするんだ?」
「……どうするって?」
「わかんないけど、いろいろ」
今まで通り頑張り続けるのか? と訊きたかった。
でもそれは、彼女が決めることだ。俺が意見するとしても、それもまた彼女から俺に言うべきことだろう。
佑希は考える間をためて、それから真剣そうな表情を浮かべた。
「まずは、奈雨に謝んないとね」
決心したように頷き、ぱっと身体から離れる。
拭った目元からは、雫は消えていた。
「おにいの好きな人と喧嘩したままじゃいられないもん」
「……まあ、そうだな」
否定しても意味がない気がして、素直に認めた。
佑希はコンマ数秒ほどだけ驚いた顔をしたかと思えば、なぜか大人びた雰囲気で首肯する。
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