120:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:35:44.21 ID:MVi1fTqy0
手を止めて顔を上げるとことごとく目が合って、数秒後にふいっと逸らされる。というのが今日だけで十回以上はあった。
こっちを見ていたのは部長さんを見ていたからだとも取れるけど、……やっぱり私が睨んでるように思われてるのかな。
「シノちゃんはどう?」
121:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:36:16.43 ID:MVi1fTqy0
今じゃないと描けないかもしれない、という気持ちがなくはない。
私の中では、まだ描けていることが信じ切れていない。いつ元に戻ってもおかしくはない。
なら、と思う。今を大事にしなければ、と月並みなことを。
122:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:37:12.47 ID:MVi1fTqy0
【終わりと始まり】
集中して物事を進めているとこんなにも時間が経つのが早いのか、と改めて考えるくらいには余裕を持ちながら、締め切り当日を迎えた。
123:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:39:55.80 ID:MVi1fTqy0
こういう気持ちを感じるのは限りなく初めてに近いことだった。
できることが"当たり前"で、充足感や達成感を得られずにいたのだから仕方のないことといえばそうかもしれないけれど。
正直なことを言うと、これで満足しているかどうか訊かれたら、
124:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:40:43.54 ID:MVi1fTqy0
【四つ目】
「プレゼント」
125:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:41:58.53 ID:MVi1fTqy0
【結び】
最後の文を結び終えると同時に、得も言われぬ脱力感が私の身体を襲ってきた。
126:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:42:46.00 ID:MVi1fTqy0
【SS-]/Four-Leaf Clover】
犬の鳴き声がして、後ろを振り返りました。
白いコートに紫色のマフラー。手には少し大きめの袋を握っていました。
127:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:43:22.67 ID:MVi1fTqy0
数分間に渡っての沈黙の後、私もそうなのかもしれません、と返しました。
知ってる、と彼女は言います。
それも知ってました、と私は返しました。
128: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/04/29(日) 00:44:00.46 ID:MVi1fTqy0
今回の投下は以上です。
あと二回で終わります。
129:名無しNIPPER[sage]
2018/04/29(日) 01:13:57.68 ID:weW1ZXYzO
おつ
130:名無しNIPPER[sage]
2018/04/29(日) 13:38:40.71 ID:lW5L5lwU0
おつです
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