123:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 00:39:55.80 ID:MVi1fTqy0
こういう気持ちを感じるのは限りなく初めてに近いことだった。
できることが"当たり前"で、充足感や達成感を得られずにいたのだから仕方のないことといえばそうかもしれないけれど。
正直なことを言うと、これで満足しているかどうか訊かれたら、
「満足していない」とはっきり言えるだろう。
時間が足りなかったし、先輩の助けも多く借りてしまった。そして何より自分の技術がまだまだだった。
でも、それも今の時点での自分の実力だ。『これから』を決めるのは俺自身だ。
そう思ってしまうと、俺が今まで忌避してきた様々な事象について考えることが少し楽になった。
勝手に誰かに何かを決められたとしても、俺は俺の理由で行動すればいい。そこに疚しさを感じる必要はない。
頭ではずっと考えていたことが、事実を持ってやっと真実味を帯びてくる。
俺に必要だったのは、自分を信じられるだけの"経験"だった。そういう意味での"継続的な努力"だった。
他人に誇れるものがないと思うのなら、せめて自分で自分を誇れるように。
ちょっとやそっとじゃ揺れ動かない信念を持って、決して裏切らないように努めること。
向かい風が吹いてきても後ろを向けば追い風だ、という生き方は生産的ではない。
行き先は常に定まっている。そういう生き方ができるのは何の目標もなく日々を無為に過ごしている人だけだ。
自分はそれでもいいといつまで経っても思いきれなかったのは、心のどこかで変わりたいと思っていたからだ。
向かい風に対してどう立ち向かっていくか。あるいはどう行動すれば風向きが好転するのか。
肝心なのは"今"どうするかだ。過ぎたことや起きてしまったことばかり考えていたって仕方がない。
俺はそれを軽視しすぎていた。
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