ある旅人の日記
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8:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[saga sage]
2018/02/08(木) 01:14:51.12 ID:+hXTJ6cp0
 アーレ歴248年花の月27日 天候 曇り

 無事に山を越えることが出来た。道中怪しげな気配は一切なかった。

 山の一番高い所から見た景色は美しい物だった。子供のころここを通った時は景色を見る余裕はなかった。そういう意味では私も大人になったのだろう。
以下略 AAS



9:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[saga sage]
2018/02/08(木) 01:21:17.54 ID:+hXTJ6cp0
 アーレ歴248年花の月28日 天候 曇り後雨

 この旅で初めての雨である。別段騎士団で行軍中に雨に降られたりすることは多かったし、さして珍しい物でもないのだが、たった一人の旅人として雨に降られるのはまた違った趣がある。

 雨脚が強くなったら木の下に隠れ、雨粒が葉を叩く音を聞く、と言うのは初めての経験だ。
以下略 AAS



10:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[saga sage]
2018/02/08(木) 01:23:37.83 ID:+hXTJ6cp0
 アーレ歴248年花の月29日 天候 雨

 朝道端で目が覚めた時、天候が雨だった時の気の落胆は騎士団だろうと旅人だろうと変わらないのだ。そして、騎士団の時に培った足腰に感謝するのだ。

 とにかく、明日は晴れてくれ。
以下略 AAS



11:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[saga sage]
2018/02/08(木) 01:36:06.80 ID:+hXTJ6cp0
アーレ歴248年花の月30日 天候 曇り

 今日は朝起きたらかなり雨が弱まっていた。朝食を終えたところでやんでくれたので、それなりに快調な道となった。

 その結果、田舎から一番近い比較的大きな町に付くことが出来た。私は村からはあまり出なかった人なので知人は少ない。しかし、いるにはいるので会いに尋ねたら、引っ越したのか所在が分からない、嫁いで別の村に行った、魔物に食われた、とのことだった。
以下略 AAS



12:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU
2018/02/08(木) 01:39:25.38 ID:+hXTJ6cp0
 今日はここまでとなります。

 主人公が住む世界はいつも危険と隣り合わせなのですね。

 次は田舎に付く日から開始ですかね?
以下略 AAS



13: ◆OBzaXJXIWo[saga sage]
2018/02/08(木) 01:48:06.71 ID:mN8lCTeN0
自分も最近異世界安価・コンマスレを始めたばかりのものです。 20年前に〜ってやつです。

安価・コンマスレは初めてなので、文才の無い自分なりに頑張っていこうと思っています。

応援させていただきます。お互い頑張りましょう!


14:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[sage]
2018/02/09(金) 00:09:06.14 ID:aWIs+8bw0
ネットが不安定なので、今日はお休みです。なんでやろ。


15:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[sage]
2018/02/10(土) 01:34:34.49 ID:UUqXzVAf0
 アーレ歴248年植の月1日 天候 晴れ

 かなりきれいに今日は晴れていたのでかなり快調に歩みを進め、昼過ぎには故郷に帰ることが出来た。今は実家でこれを書いている。両親は未だに腰もしっかりしていて、突然の帰還に驚いていたが、種蒔きの直前だったので何とか何事もなく歓迎された。種蒔きの日に来ていたとしたら、白い目で見られるのは当然の話である。

 両親は健勝であり、次の10年も大丈夫でありそうだった。旅でいつ帰ってこられるかわからない事、もしかしたら最期に会うのが今日かもしれないという話もしたら、すこし悲しげな顔をされたが、何とか理解してもらった。まあ、理解されなくとも旅立つのだが。
以下略 AAS



16:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[sage]
2018/02/10(土) 02:07:13.28 ID:UUqXzVAf0
 アーレ歴248年植の月2日 天候 晴れ

 村の礼拝堂は記憶の物と一切の違いはなかった。そこで祈りをささげてから、山の祀神様の元に向い、その道中は獣しかいなかった。祀神様がいらっしゃるので魔物がいるわけではないが、時たま強い力を持つものが紛れ込むことはある。気を抜いてはいけない。

 祀神様がいらっしゃる泉はこれもやはり記憶と違わず静謐で神聖であった。祀神様は私が来ることを予見していたらしく、私が着いた時にはすでにお待ちになっていた。そこで一言二言奏上したら帰ろうと思っていたのだが、祀神様には私に伝えることがあったらしく、引き留められ祀神様の祠まで伺うことになってしまった。
以下略 AAS



17:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[sage]
2018/02/10(土) 02:25:22.03 ID:UUqXzVAf0
アーレ歴248年植の月3日 天候 晴れ

 朝、旅立つにはうってつけの晴天が広がっていた。そして、村の人々の温かい言葉を背に旅立つことになった。

 私は、その時の光景を、風を匂いを音を一生忘れないと思う。
以下略 AAS



18:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[sage]
2018/02/10(土) 02:27:01.43 ID:UUqXzVAf0
今日はここまで、ちょっと世界観が広がったかな?

次から本格的な旅になります。主人公はこれから何処へ向かうのでしょう、そしてどんな大事を為すのでしょうか。

それは誰も知りません。作者だって知りません。


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