ある旅人の日記
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11:羽根ペン ◆u/aQt5mEvU[saga sage]
2018/02/08(木) 01:36:06.80 ID:+hXTJ6cp0
アーレ歴248年花の月30日 天候 曇り

 今日は朝起きたらかなり雨が弱まっていた。朝食を終えたところでやんでくれたので、それなりに快調な道となった。

 その結果、田舎から一番近い比較的大きな町に付くことが出来た。私は村からはあまり出なかった人なので知人は少ない。しかし、いるにはいるので会いに尋ねたら、引っ越したのか所在が分からない、嫁いで別の村に行った、魔物に食われた、とのことだった。

 すこし、いや、期待していただけにかなり気落ちする結果だった。そして、私は自身がかなり心が浮かれていたことに気が付いた。故郷への帰還に対しては構わない。だが、田舎になればなるほど人に対する驚異は増す。決して、期待しすぎてはいけないのだ。そのことは決して忘れてはいけない。

 魔物に食われたかつての友人の墓は故郷にあるらしいので、墓参りに行くことはできない。仕方がない。これも理の一つだ。

 明日の夕方ごろに田舎には付くことが出来るだろう。皆、変わりなければいいのだが。



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