19:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:56:02.95 ID:2X1um2xF0
ほたる(それからしばらく、プロデューサーさんとトレーナーさんの前で、何種類かの体力テスト、それと発声とダンスと表情のレッスンを行いました)
ほたる(トレーナーさんの出してくれるそれらは最初こそきついと感じました。でも、今までのプロダクションではこんなレッスンすらさせてくれませんでした)
ほたる(アイドルとしての基礎力を積んでいる、という事実を意識できると、なんだかとても嬉しい気持ちになりました。それと同時に、もっと上手に体を動かしたい、もっと上手に声が出したいと、自分の力量不足にもどかしい気持ちも生まれました)
20:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:56:52.56 ID:2X1um2xF0
P「…………」ハラハラ
トレーナー「だが、それは今のままだったらの話だ」
ほたる「…………」
21:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:57:42.75 ID:2X1um2xF0
ほたる「プロデューサーさんは、トレーナーさんが苦手……なんですか?」
ほたる(汗をシャワーで流し、第8事業部へ戻ってきた私とプロデューサーさん)
ほたる(私は先ほどから少し気になっていた事をプロデューサーさんに聞いてみました)
22:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:58:09.06 ID:2X1um2xF0
――2週間後 CGプロ 第8アイドル事業部――
ちひろ「ほたるちゃんはトレーナーさんが組んだメニューでしっかりみっちりレッスン」
ちひろ「最初こそは疲れた顔を見せていましたけど、1週間もするとしっかりした顔つきでここに戻ってくるようになりました」
23:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:58:41.82 ID:2X1um2xF0
ちひろ「…………」
P「…………」
ちひろ「プロデューサーさん、私が何を言いたいか……もちろん分かってますよね?」
24:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:59:17.53 ID:2X1um2xF0
ちひろ「やっっっと重い腰を上げてくれましたか。コミュ障ここに極まれりですね」
P「……ていうか二日酔いでもう吐きそうだ」
ちひろ「お酒飲めないでしょ。それに立ち上がっただけじゃないですか。早すぎます」
25:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:59:48.45 ID:2X1um2xF0
P(東京、東京、どうか僕だけを選んでくれないか)
――1軒目、撃沈
P(……必然、必然。なるべくしてなる未来だ。それ故、足掻け)
26:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:00:20.33 ID:2X1um2xF0
――CGプロ 第8アイドル事業部――
――ガチャ
ちひろ「あ、プロデューサーさん、お帰りなさい」
27:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:01:00.98 ID:2X1um2xF0
ほたる「戻りましたぁ……」
ちひろ「あ、レッスンお疲れ様でした、ほたるちゃん。お茶用意するわね」
ほたる「そ、そんな……ちひろさんにお茶を入れてもらうなんて……」
28:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:01:42.72 ID:2X1um2xF0
ほたる「そう……なんですか?」
ちひろ「ええ」
ほたる「でもトレーナーさんの妹さん……慶さんが『ちひろさんは典型的なダメンズに引っかかるキャリアウーマンですね! ダイハチのプロデューサーさんにお熱ですよきっと!』って言ってましたよ……?」
29:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:02:13.15 ID:2X1um2xF0
ちひろ「それで、私がプロデューサーさんをどうにか動かして、いつかこのダイハチでアイドル事業部の下克上をしてやるっていうのが私の密かな野望なんです」
ほたる「そう、なんですね……」
ちひろ「だからほたるちゃん、この弱小窓際事業部に来てくれてありがとうございます。これで私の野望もどうにか成就の目処が立って、プロデューサーさんの評価も改められそうです」
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