28:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:01:42.72 ID:2X1um2xF0
ほたる「そう……なんですか?」
ちひろ「ええ」
ほたる「でもトレーナーさんの妹さん……慶さんが『ちひろさんは典型的なダメンズに引っかかるキャリアウーマンですね! ダイハチのプロデューサーさんにお熱ですよきっと!』って言ってましたよ……?」
ちひろ「えぇ……どんな評価ですかそれ……」
ほたる「それから、他の人も『ちひろさんみたいな優秀な人間がなんでダイハチにいるのか分からない』ってよく言ってますし……や、やっぱりちひろさんって……」
ちひろ「それは根も葉もないただの噂に邪推してるだけですよ、ほたるちゃん」
ちひろ「確かにあのコミュ障男は放っておくとその辺で野垂れ死んでそうで目が離せませんが、別にそれはラブとかそういうんじゃないですから」
ちひろ「それに外野にはとやかく言われてますけど、あれでも良いところはあるんですよ」
ほたる「は、はい、確かにプロデューサーさん……口下手ですけど優しいところがありますよね」
ちひろ「いや、あれは優しいっていうかただの優柔不断ですからね、ほたるちゃん。プロデューサーさん唯一の本当に良いところは、人をしっかり見れるところなんですよ」
ちひろ「ほら、あの人のデスクを見てください」
ほたる「書類が山のよう……ですね」
ちひろ「あれ、8割くらいがほたるちゃんの良いところを書いた資料なんですよ」
ほたる「えっ?」
ちひろ「ほたるちゃんの内面から外見の特徴、どういう角度から見ると一番映えて、こういうシチュエーションだとこんな表情をするとか、それはもうどんだけ見てるんだストーカーなんですかって言いたくなるくらいのことがたくさん書いてあるんです」
ちひろ「それをそのまま売り込めばほたるちゃんの仕事なんて取れて当たり前なんですけどね、あのコミュ障は出来ない。コミュ障ゆえに」
ちひろ「だから周りの人から『無能』って思われちゃうんですけど、それがちょっと歯がゆいんですよね」
ちひろ「あの人だってやれば出来るんだって私は知ってますから」
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