474: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/06/27(水) 23:37:10.17 ID:7h7NQTE30
………だから、“完全な”嘘ではない。単に、そのような状況をここから私達で作り出すことが、砂漠で一発のBB弾を探し当てるのと同じぐらい困難になっているというだけの話で。
それでも、私達は……私達自衛隊は、その奇跡のような可能性に賭けなければいけないのだ。
銃後の国民を、守るために。
475: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/06/27(水) 23:45:52.23 ID:7h7NQTE30
一つ、“正直な話”をしなければならない。
476: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/06/28(木) 00:15:04.67 ID:E0wWjTsW0
「大貫郵便局前より残存部隊が合流しました!パンツァーファウスト3は六門が残存!」
「速やかに射撃を開始!奴らは密集しているわ、撃てば当たる!!」
「蝶野一尉、加波山神社方面で陸地側からの砲煙を複数確認!恐らくキューマル数両のものと思われます!」
477:名無しNIPPER[sage]
2018/06/28(木) 06:31:32.40 ID:IiUbyqaAO
乙
478:名無しNIPPER[sage]
2018/06/28(木) 11:33:04.25 ID:L7WQmd0K0
投下乙!
479:名無しNIPPER[sage]
2018/06/28(木) 16:42:07.70 ID:w+RGE5rA0
おつおつ
周辺でこれなら艦内はどんだけ…
480:名無しNIPPER[sage]
2018/06/28(木) 21:32:29.84 ID:W/j38pzo0
おつー
481: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/06/28(木) 23:07:12.12 ID:E0wWjTsW0
ブチュリ。その音をもし擬音で表現するなら、きっとこんな文字列になるんじゃないかしら。
砲声とも、爆発音とも質感の異なる、この場においてはあまりにも浮いた響き。無線すらまともに通らないほどの轟音が飛び交う中にあっても、それははっきりと私たちの耳に届いた。
「………何が」
482: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/06/28(木) 23:11:18.57 ID:E0wWjTsW0
「こ、航空支援!近接航空支援です!」
「他の戦闘地域でも同様の爆発を多数視認!深海棲艦の上陸艦隊に対してかなりの規模での空襲が行われている模様!」
「何だと!?い、いや待て!主力部隊が下がったとはいえまだ町全体で見れば敵の航空戦力がかなり居たはずだ!そんなところに低空飛行で通常の戦闘機が突入など自殺行為だぞ!」
483: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/06/28(木) 23:16:58.96 ID:E0wWjTsW0
西住流を学んだ者の端くれとして、十中八九こうなることは予想がついていた。故に私は、ああ言いながらそもそも“現有戦力だけ”でこの策を成功に導こうとは最初から殆ど思っていない。“この増援”が来ることを、最初から勘定に入れた上での迎撃だ。
尤も、それは私の直感に基づく予想であり、理論的な動機を説明することはできない。だから私は、友軍に指示を出すに当たっては努めて“増援”の存在には触れず、また万一私の直感が外れたときに備えてあくまで現有戦力のみでの戦闘を前提においた指揮を続けてきた。
そして、その心配はたった今杞憂に終わってくれた。
628Res/562.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20