エンド・オブ・オオアライのようです
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482: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/06/28(木) 23:11:18.57 ID:E0wWjTsW0
「こ、航空支援!近接航空支援です!」

「他の戦闘地域でも同様の爆発を多数視認!深海棲艦の上陸艦隊に対してかなりの規模での空襲が行われている模様!」

「何だと!?い、いや待て!主力部隊が下がったとはいえまだ町全体で見れば敵の航空戦力がかなり居たはずだ!そんなところに低空飛行で通常の戦闘機が突入など自殺行為だぞ!」

「しかし現に……い゛っ!?」

拠点内が混乱の極みに達する中、上空から落下してきた火の玉がその会話を寸断する。地上にたたきつけられたそれは乾いた音を立てて破裂するように砕け散り、黒色の破片をそこら中に飛び散らせた。

『『『『─────!?!?』』』』

〈〈〈〈─────!!!!〉〉〉〉

頭上から、今度は猛獣のうなり声を思わせるレシプロエンジンの回転音が幾つも重なって降ってくる。空に視線を向ければ目に入るのは、今まで我が物顔で飛び回っていた【カブトガニ】や【オニビ】を、次々と銃火で撃ち抜きながら追い散らしていく獰猛な地獄の番犬ならぬ“地獄の番猫”の姿。

ノハメ;゚听)「………へ、【ヘルキャット】?」

「サラトガから再度発艦したのか…?いや、しかし威力偵察に投入されたF6Fは確か壊滅したはずじゃあ」

「…………まったく」

次々と起きる予期せぬ事態に、周囲の誰もが困惑した表情を──それでも深海棲艦への射撃の手を止めないのは流石だが──隠そうともしない。恐らく、町に展開するほぼ全ての隊員が同じような心境を抱いていることだろう。

かく言う、私はといえば、

「やっと、動いてくれたのね」

ようやく訪れた“待ち望んでいた展開”に、口元が綻ぶのを止められずにいた。


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