476: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/06/28(木) 00:15:04.67 ID:E0wWjTsW0
「大貫郵便局前より残存部隊が合流しました!パンツァーファウスト3は六門が残存!」
「速やかに射撃を開始!奴らは密集しているわ、撃てば当たる!!」
「蝶野一尉、加波山神社方面で陸地側からの砲煙を複数確認!恐らくキューマル数両のものと思われます!」
「伝令を走らせて至急こっちにこさせて!!」
だが、私も西住流に学び、あくまで“戦車道”の上でとはいえあの西住しほから戦術の手ほどきを受けた人間だ。例え“それしかなかった”にしろ、無謀な作戦であるという自覚は十二分に持っていた。
ただでさえ、人類の兵器と深海棲艦の間には陸戦において圧倒的な火力差が横たわる。加えて私達は対応が後手に回り数的にも劣勢で、対抗し得る火力を持つ艦娘部隊の主力たる大洗鎮守府とも分断されている状況下。おまけに制空権を握られ、私達の動きは筒抜けだった。
敵の指揮艦がよほどの間抜けでない限り、此方が何らかの動きを見せればその目的を類推し、対策を立ててくるのは必然的な動きだ。そして大洗女子学園に出現した“無敵砲台”の火力を活かせば、戦力集結の動きを寸断し逆に自衛隊側の防衛線を各個撃破の状況に持ち込むなど容易い。私の作戦をもし本気で成功させるなら、敵がよほど私達の動きを深読みするか或いは目を開けたまま寝てくれていることがその前提条件だったと言っても正直過言ではない。
「迫撃砲、60mmがまた一門やられました!!」
「敵艦隊、進軍速度遅滞も止まりません!なおも接近中!!」
「距離200を切りました……増援は、増援はまだか!!」
ノハメ;゚听)「クソッ…………!」
────現有戦力“のみ”でこの作戦を遂行しようとすれば、の話だが。
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