1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:45:49.53 ID:q/MTrf4E0
「駄目だ、って言ったのに」
「イエスかノーか。私はちゃんとノーを……今日は駄目だと、そう示したのに」
「それなのに、こんな。……どうしようもないくらい深く、強く、何度も求めて……私を愛して」
「酷い人。……本当に酷い人ですね、プロデューサー」
汗に濡れた身体。乱れる息遣い。高鳴る鼓動。止められないそれらを自覚し感じながら、ぽつりぽつりと言葉を漏らす。
ベッドの上へ横になった私をすっぽりと包んで抱き締めるプロデューサーへ。きっとまだ申し訳なさそうな顔をしたままの彼、普段するよりも薄い力で遠慮がちに抱き締めてくるプロデューサーへ。
ぽつりぽつり。合間に熱く焼けた息を吐きながら、首元へ吸い付くようなキスを何度も落としながら、囁くようにして言葉を注ぐ。
「酷かったです。私のことを押し倒して組み敷いて、いつもなら着けてくれるものも着けてくれずに何度も何度も」
「酷かった。強引で、情熱的で、普段の穏やかさが嘘のように猛々しくて……本当に酷かった。とても、とっても凄かった」
無理矢理に押し広げられて貫かれる感覚。ずん、ずん、とお腹の奥を深く執拗に突き上げられる感覚。涙も涎も何もかも、溢れ出るまま身体中から流れ出していくいろいろに濡れて汚れていく感覚。数分前まで私を満たしていたそんな感覚が、けれど今も消えることなく残っているのを感じながら呟く。
背中へ回した手を動かして撫でながら、今もまだじんじんと痺れる胸を押し付ける。私を愛してくれた証……粘つくそれがどろりと中から漏れ出してくるのを感じながら、それをプロデューサーにも感じてもらえるよう密着。絡めた足を更に深く絡み付かせて、足の付け根の濡れそぼった部分を擦り付ける。
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:47:36.81 ID:q/MTrf4E0
「プロデューサー」
「赤ちゃん、できちゃうかもしれませんね」
3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:48:36.59 ID:q/MTrf4E0
「ホッとしました? ……それともがっかりしました?」
言うと、プロデューサーは無言のまま。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:49:18.54 ID:q/MTrf4E0
「……ふふ」
それに嬉しくなる。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:50:17.17 ID:q/MTrf4E0
「……プロデューサー。謝らないでください、って言いました。謝るのは無しだ、って約束しました。そのはずでしょう?」
「でも……それでも……」
「……もう」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:51:34.59 ID:q/MTrf4E0
今日のこと。プロデューサーに求められる前のこと、プロデューサーに求めてもらえたときのことを思い返しながら言う。
二人きりの飲み会。注文を委ねてくれているのをいいことに精の付くようなものばかりを頼んで、いつもよりも少し強引にお酒を勧めて。酔ったふりをして、しなだれかかってみたりして。
私のこの部屋の中。送ってもらった流れのまま連れ込んで、この日のために用意しておいたアロマを焚いた中へ導いて。軽くシャワーを浴びた後、着たのは薄いシャツ一枚とパンツだけ。私の身体にはかなり大きいそれからは当然のように肌が零れて晒される。それを自覚しながら、わざと露にして見せながら、近く傍へ身体を寄せて。
7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:53:02.83 ID:q/MTrf4E0
「プロデューサーも分かってるでしょう。貴方は悪くない。悪いのは私なんです」
「謝ることなんてない。何も、貴方が悪いことなんてないんですよ」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:54:01.22 ID:q/MTrf4E0
何度か止まりそうになりながら、けれど止まることなく撫でてくれる背中の暖かさを感じながら続ける。
悪いのは私。自分の勝手な思い込みで焦って怖がって、そしてこんなわがままに付き合わせてしまった私が悪いんだ、と。
格好だけ否定して、でもその否定を乗り越えてもらいたくて誘惑を繰り返して。そうして、プロデューサーから襲わせるような形を作って……。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:54:52.91 ID:q/MTrf4E0
心の中で「ずるいなぁ」と自覚しながら言う。
相手を縛り付けるような、自分の安心と独占欲……自分の勝手な幸せのために相手を強制するようなことを。綺麗じゃない、でも紛れのない本心を言う。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:55:54.97 ID:q/MTrf4E0
晒された首元へ指を這わす。
手のひら全体を添わせながら親指を数回撫でるように動かして、そこを汚すものを拭う。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:56:56.81 ID:q/MTrf4E0
「……」
「……」
「……ふふ」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:57:53.94 ID:q/MTrf4E0
最後に謝罪。これまで何度も『謝らないで』と繰り返しておきながら、けれどきっと明日起こってしまうのだろう光景を想像して口に出す。
ごめんなさい。きっとまた明日言うことになるだろう言葉。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 18:02:37.48 ID:q/MTrf4E0
以上になります。
十時愛梨「脱ぎたくないです……」
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14:名無しNIPPER[sage]
2017/12/15(金) 18:04:23.88 ID:eAEbD+2No
おつおつ
しっとりしてて、よかった
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