9: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/13(水) 03:19:20.54 ID:2YIdiGqqO
「ぇっと…こんにちは、関裕美、です」
特別どんなもの、と想像していたわけでもないが、予想外に可愛らしい声がフードコートに響いた。
「今日は来てくれて…。たまたま立ち寄っただけかもしれないけど…ありがとう。きっと、皆に見たことを後悔させないようなステージにするから…だから、聞いてください、私たちの曲」
10: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/13(水) 03:19:55.44 ID:2YIdiGqqO
短いので明日には終わります
11: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/14(木) 01:26:24.87 ID:vQdOsOE1O
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・
「………凄かった、ですね」
12: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/14(木) 01:50:12.44 ID:vQdOsOE1O
「あの気だるそうな人は歌う時は凄い何か急に『あぁ、やっぱりこの人もアイドルなんだな』って思わされる感じがしたりとか…」
「うんうん」
「黒髪の落ち着いた人は全体のペースを乱さずにあの場に一番馴染んでたっていうか…何か『自然』って感じで…」
13: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/14(木) 02:09:36.62 ID:vQdOsOE1O
「お前はどの子が一番好き?」
「好き…って感じなんですかね、よく分かんなくて…」
「ライブ直後特有の高まりなー、分かる分かる…」
14: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/15(金) 01:58:17.46 ID:iVluf8xFO
「あっ」
先輩が突然、素っ頓狂な声を上げた。
「…どうかしました?」
15: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/15(金) 02:06:51.79 ID:iVluf8xFO
「それから…」
「あー、一旦ストップ」
まだ口を開く俺を、先輩は軽く諌めた。
16: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/15(金) 02:13:04.22 ID:iVluf8xFO
「あーっ…その…」
「……………」
今の気持ちの悪い熱弁はきっと聞かれていたんだろう、お互いになんと言えばいいのか分からず、気まずい雰囲気が漂っていた。
17: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/15(金) 02:20:13.03 ID:iVluf8xFO
「…うん、大丈夫、お願いします」
目の前の少女は、それを良しとした。
気のいい返事を返し、熱した油を弄りだす先輩。
18: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/15(金) 02:27:39.41 ID:iVluf8xFO
「大丈夫…なんですか?こんなところにいて」
「あ、うん…もう私服に着替えたし、人も少なくなってたから…折角だから、ここでご飯食べていこうってなって…」
「なるほど、お疲れ様です」
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