15: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/15(金) 02:06:51.79 ID:iVluf8xFO
「それから…」
「あー、一旦ストップ」
まだ口を開く俺を、先輩は軽く諌めた。
「…どうかしました?」
「いや、言ってなかったけど…さっきからお前の後ろ、客来てる」
先輩に言われ、今の状況を自覚する。
客対応のカウンターに寄りかかり、コート側に背を向けて話を熱中していた俺は、カウンター前に来ていた客に気付けていなかったらしい。
気付いてたならもっと早く教えて下さいよ、と心の中で吐き捨て、慌てて振り返る。
「大変失礼したしました!いらっしゃいま……っ!?」
客に向き直り、接客を始めようとしたが、思わず言葉を詰まらせてしまった。
「…えーっ、と…」
カウンターの向かいには、さっきまでステージの上にいたウェーブの髪を持つ女の子が複雑な表情で立っていた。
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