14: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/15(金) 01:58:17.46 ID:iVluf8xFO
「あっ」
先輩が突然、素っ頓狂な声を上げた。
「…どうかしました?」
「……いや、何でもない。続けて」
何故か含み笑いをしながら、先輩はそう促した。
「……最初は、怒ってるのかな、緊張してるのかな、って思ってたんですよ。随分険しい表情してましたし」
「でも、トーク聞いてたら何だか印象違って、優しくて、ちょっと気弱そうだけど真摯に客に向き合ってましたし」
「それから歌が、飛び抜けてうまかった訳じゃないですけど…凄く語りかけてくるものがあって…」
「特に最初の曲の『どうしてこんなに好きになったの』って1節が物凄く胸にグッときて…アイドルって、すごいんですね」
語り始めると止まらなかった、先輩は笑ってはいたが、こちらの話をしっかりと聞いてくれていた。
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