12: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/12/14(木) 01:50:12.44 ID:vQdOsOE1O
「あの気だるそうな人は歌う時は凄い何か急に『あぁ、やっぱりこの人もアイドルなんだな』って思わされる感じがしたりとか…」
「うんうん」
「黒髪の落ち着いた人は全体のペースを乱さずにあの場に一番馴染んでたっていうか…何か『自然』って感じで…」
「あー分かる」
「そしてパッツンの子はなんかもうそのまま『アイドル』って感じでしたよね…こう…すごく元気になれる…バイトがんばろ…って…」
「ノッてきたな、いいぞ」
「赤髪の子は歌声がもう半端なくて…あの伸びやかな声聴きました?何か一瞬ブワッと鳥肌立ったっていうか…」
「分かるー!あの子いいよなぁ!」
「…先輩はあの子が一番気に入ったんですね」
ステージが終わったことで客も散り、食事時から外れていることもあって先程までとは打って変わってガラガラになったフードコートを背に、この感情を上手く言葉に出来ないながらに吐き出していく。
きっと俺は、あのステージに感動したんだろう。
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