勇者「よーし、いっちょ叛乱でもするか!」
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38:名無しNIPPER[sage]
2017/12/21(木) 02:25:14.75 ID:6cGrQTODO

まあ酷い誤変換で暫く悩まないとわからない様なモノとは違うから気にする必要無いんじゃないか?



39: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2017/12/21(木) 15:18:32.09 ID:a7EgKgA3O
その日から、軍師は様々なことを間諜に相談するようになった。彼女を敵のスパイだとは微塵も疑わず、軍事や政策を説明している。遠くまで見渡せるが、足元は照らせない。
軍師を灯台に喩えるなら、まさにそれだった。

軍師「民の意思を政策に反映させるためには、どうすればいい?」

以下略 AAS



40:名無しNIPPER[sage]
2017/12/22(金) 18:59:56.82 ID:1vBeVgct0
あ、そう。一生懸命頑張ってね


41:名無しNIPPER
2017/12/23(土) 10:59:18.79 ID:cwzCqxKgO
妙なファンが付いたな



42:名無しNIPPER[sage]
2017/12/23(土) 16:31:36.22 ID:UsUOyB0t0
面白い!次も期待して待ってます
乙!


43: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2017/12/26(火) 01:08:29.58 ID:8fDRK/Ah0
魔女との会談の後、先代勇者は久しぶりに狩りへ行こうと言い出した。
伴うのは軍師と薬師の二人だけという。すぐに三頭の馬が用意され、軍師は葦毛の馬に跨った。
馬は苦手だった。乗るのも兵の補助がなければ満足にできない。
少しでも駆けようものなら、馬首にしがみついて手綱をロクに取れない始末である。

以下略 AAS



44: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2017/12/29(金) 13:46:08.46 ID:sOpPte4i0
次に先代勇者が矢を放った。しかし、結果は軍師と同じだった。
馬を並べた軍師に苦笑で答える。

先代勇者「太ると昔のように弓を使えんな。こう見えて、現役時代は敵なしの弓使いだったのだが」

以下略 AAS



45: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2017/12/29(金) 19:42:53.60 ID:sOpPte4i0
狩りから数日後。自室にて。
まだ軍師の胸には、漠然とした不安が広がっていた。
薬師は本当に信頼できるのか。政治や軍事にとどまらず、個人的な相談にも乗ってくれた、心優しい薬師。

何より、片頭痛を治した恩人である。
以下略 AAS



46: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2017/12/29(金) 19:52:28.78 ID:sOpPte4i0
薬師が入ってきた。今日は茶色の髪を横に流している。
彼女は会うたびに、髪型を変えていた。
髪型の話から、自然と政治や地理の話に盛り上がっていくのだ。

間諜「軍師さん、顔色が悪いですよ。過度な労働はかえって効率が悪くなると、以前申し上げたはずですけど……」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[sage]
2018/01/01(月) 04:37:06.66 ID:6LrzzisDO
乙&あけおめ


48: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/01/01(月) 19:32:14.99 ID:EN7XwCmTO
真夜中、仕事を終えた軍師は卓上のヘッドフォンと向かい合っていた。
静寂。たまにコツコツと使用人の靴音が聞こえるが、それ以外は完全な無音状態である。
扉の隙間をすり抜けて一匹の蛾が迷い込んできた。ランタンの明かりにつられたようだ。しかし、音はない。静寂。

間諜『その魔道具、実は聴力の調整が難しいんです。聞いてはいけないあんなことやそんなことが、四方八方からダダ漏れ……。くれぐれも、扱いには気をつけてくださいね」
以下略 AAS



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