勇者「よーし、いっちょ叛乱でもするか!」
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185: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:31:35.66 ID:P0ewiKag0
間諜「大丈夫ですか? まさかそんなに驚くなんて……ぷぷぷ、ごめんなさい」

素早く身体を滑り込ませると、間諜は勇者の傍に音もなく降り立った。

勇者「軍師と便所掃除の次は間諜か。仕事の途中だろうに、ありがとう。本当、頭が下がる思いだ」
以下略 AAS



186: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:33:06.55 ID:P0ewiKag0
間諜「暗い話はここまでにして」

間諜は窓に鍵をかけた後、サッとカーテンを閉めた。

間諜「これでやっと、二人きりになれましたね」
以下略 AAS



187:名無しNIPPER[sage]
2018/04/22(日) 02:08:33.81 ID:ZWjlx+mDO



188: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/25(水) 01:05:50.78 ID:EYk+M2QI0
王国軍の諜報部隊は一般人に扮しているという。
兵がよく利用する鍛冶屋や勇者行きつけの料理店、防塁再建の土木現場。
あらゆる場所に潜伏し、聞き耳を立てているのだ。

間諜「勇者さんも、窓全開にしてちゃダメでしょ。殺してくださいと言っているようなもんですよ。もうちょい気をつけて」
以下略 AAS



189: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/29(日) 00:46:17.20 ID:A18IrNem0
大皿に盛ったプロフが勇者の前に置かれた。ほかほかと立ち昇る湯気には、微かに唐辛子のスパイスが混ざっている。

間諜「完成です! 唐辛子がピリッと効いたプロフ(ピラフ)! 食べると体がポカポカしてきますよ」

間諜はベッドの縁に腰かけると、木の匙で米をすくい勇者の口元まで運んだ。
以下略 AAS



190:名無しNIPPER[sage]
2018/04/29(日) 01:08:20.57 ID:4el66EfDO



191: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/01(火) 01:12:26.72 ID:nkQwmkls0
間諜「どうかしました?」

勇者「いや、なんでもない」

間諜「ちょっと、変なこと考えてたでしょ! 隠しっこなしです。言わないとご飯食べさせてあげません」
以下略 AAS



192: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/01(火) 01:14:39.53 ID:nkQwmkls0
静寂が部屋を包んだ。
暫し間諜はうつむいていたが、何かを振り切るように立ち上がった。
両手を腰に当て、説教するように捲し立てる。

間諜「い、いいですか勇者さん! 私達は強大な国家を相手取っているのです! たとえ多くの同胞を獲得しても、その犠牲は計り知れないでしょう」
以下略 AAS



193:名無しNIPPER[sage]
2018/05/01(火) 03:01:08.32 ID:7Yc7+KCDO



194: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/02(水) 19:25:38.48 ID:WBIQqYWr0
身体が嘘のように軽い。眩暈もすっかり収まった。
数日ぶりの外は暗く、冷え込んでいた。
家の周りを一周だけ走った後、共同井戸の水を汲み上げて飲んだ。
身体中の眠気が吹き飛んでいく。

以下略 AAS



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