185: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:31:35.66 ID:P0ewiKag0
間諜「大丈夫ですか? まさかそんなに驚くなんて……ぷぷぷ、ごめんなさい」
素早く身体を滑り込ませると、間諜は勇者の傍に音もなく降り立った。
勇者「軍師と便所掃除の次は間諜か。仕事の途中だろうに、ありがとう。本当、頭が下がる思いだ」
間諜「私の勇者さんが倒れたと聞いて、生きた心地がしなかったです! でも、思ったより元気そうで安心しました」
勇者「仕事の調子はどう?」
間諜「まずまずですね。大富豪さんが腕の立つ忍びを50人ほど紹介して下さって。今はその50人と協力し、タシケントまで続く間道を探してます。ちゃんと成果は出ていますよ」
勇者「順調なんだな。お前が羨ましいよ、間諜」
間諜「順調だなんて、とんでもない。至るところで、王国側の諜報部隊と衝突しているんです。昨夜も三人が殺されました」
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