43: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/29(金) 23:01:59.67 ID:6cJ7fJ0D0
===6.
プロデューサーの役目と言えば、基本は仕事の管理である。
営業し、企画を立て、アイドルたちの体調管理にメンタルケア、
44: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/29(金) 23:03:29.55 ID:6cJ7fJ0D0
食い気味で答えてきた可奈に、律子が「落ち着きなさいよ」と苦笑する。
人一倍歌を歌うのが好きなものの、普段の歌唱力は平均よりもグッと下。
そんな矢吹可奈は、だからこそ追加の枠は毎回ボーカルレッスン希望。
45: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/29(金) 23:05:50.23 ID:6cJ7fJ0D0
「そうじゃなくて、物凄くタイトなスケジュール。
いつもの先生だけじゃとても回せないもんだから、ほら、所々に歌織さんの名前まで書き込んで」
「ひぃふぅみぃ……。えぇっ!? 意外に一杯書いてある……!」
46: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/29(金) 23:08:24.84 ID:6cJ7fJ0D0
「ついこの間の話なんですけど、私、カラオケで九十点台を出したんですよ!」
すると律子が眉をひそめ、考え込むように目を細めた。
47: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/29(金) 23:09:56.54 ID:6cJ7fJ0D0
===
……ところで、この話には少し続きがある。
「律子、そりゃお前酷いよ」
48: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/29(金) 23:12:24.00 ID:6cJ7fJ0D0
「だからさ、ほら、そっちにも落ち度があったということで」
「……はい。私も随分軽率でした」
49: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2017/09/29(金) 23:13:27.37 ID:6cJ7fJ0D0
===
この一コマはこれでおしまい。土日の更新はありません
50: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/02(月) 20:26:32.00 ID:vPsX6YiQ0
===7.
ご飯を食べる女の子って素晴らしい。
実のトコがっつり口を開け、モリモリと食事をしたいのに人目を気にして小さく広げた
51: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/02(月) 20:28:51.78 ID:vPsX6YiQ0
机の上に身を乗り出した、美奈子に迫られ答える男はたじたじだ。
口の中からレンゲを引き抜き、目の前の皿に盛られている美奈子特製かに玉炒飯の山を崩しながら。
「ぱらっとした米に程よく絡まるあんかけと、ふわふわ玉子の掛け布団。
52: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/02(月) 20:31:01.93 ID:vPsX6YiQ0
大げさな悲鳴を一つ上げ、男が渋い顔をして美奈子を見た。
すると彼女は「だったら」と、良いアイディアがあると言わんばかりに指を立て。
「並より少ない量にすれば、食べてくれるってワケですよね? なら、おかわりの量は中盛りで――」
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