11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:32:01.64 ID:dfAozWXTO
抱きしめられる力が強くなる。ぎゅっと、ぎゅうっと。
唇と唇が重なる。ちゅ、ちゅ、と啄むように。じゅぽじゅぽ、と舌を差し入れあいながら。
それまで感じていた幸せとはまた別の幸せ。同じ人から贈ってもらえる、心の奥の底まで染み入ってくるような本当の幸せ。それが感じられる。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:32:58.44 ID:dfAozWXTO
私が抱きしめる力を強くする度、それに応えてくれるプロデューサー。私が唇を触れさせる度、舌を差し入れて絡み付かせようとする度、それを受け入れながら返してくれるプロデューサー。
もう身体はすっかり疲れきっていて。心が昂るのも、もうとっくの前に頂点を終えているはずなのだけれど。それでも止まらない、止められないプロデューサーとの行為。プロデューサーへの想い、愛おしく感じてたまらなくなってしまう心。その心に身を任せて、ただしてしまうがままに繋がり合うことを繰り返して。そうしていくらか、何分か経った頃に口を開く。
そこまで激しくしていたわけじゃない。互いに互いを貪りあうような、そんなまるで獣のような……昨日の、このプロデューサーの部屋へと辿り着いたばかりの私たちのような、そんな激しさで重ねていたわけじゃない。……けれど、それでも。熱く濡れた吐息を、互いに少し乱して荒げながら。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:34:01.86 ID:dfAozWXTO
……まあ、プロデューサーに汚れるのなら構わない。プロデューサーから貰ったもので、お腹の中もたっぷり満たされてはいるんですけどね。
そんなふうに付け加えつつ『でも』と続けて。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:34:39.61 ID:dfAozWXTO
「お風呂も入ります。ご飯も食べます。プロデューサーと一緒に入って食べます。……でもその前にもう少し、このままもっとイチャイチャ……していたいです」
はむはむ。言葉を発しながら甘噛みを続ける唇を、プロデューサーも噛み返してくれる。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:35:23.60 ID:dfAozWXTO
「……あ、プロデューサー」
「はい?」
「元気すぎませんか?」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:36:07.56 ID:dfAozWXTO
むっと怒っているようにしてみせる私を見てプロデューサーが笑う。
なにも本当に怒っているわけじゃない。それはプロデューサーも分かっている。でもその上で、分かっている上でキス。それまでのものよりも少し長いキスを落として、機嫌を取るような口調で言葉をかけてくる。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:37:35.89 ID:dfAozWXTO
「……と、プロデューサー」
「はい?」
「もう一回、します?」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:38:49.13 ID:dfAozWXTO
「……まあでも、先にお風呂とご飯ですかね。またしちゃうと動けなくなりそうですし」
「えー」
「えーって」
19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:40:28.44 ID:dfAozWXTO
以上になります。
速水奏「裸で重なる一時」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1505306030/
20:名無しNIPPER[sage]
2017/09/14(木) 22:59:45.26 ID:Acxxv3jJo
うーんこれは健全!
21:名無しNIPPER[sage]
2017/09/15(金) 13:05:25.52 ID:IHIhMrsgO
なるほど、入ってなければ健全だな!
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