高垣楓「だらだら。ただ貴方と重なって」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:38:49.13 ID:dfAozWXTO
「……まあでも、先にお風呂とご飯ですかね。またしちゃうと動けなくなりそうですし」

「えー」

「えーって」

「ぶーぶー。いけずですよー。据え膳食わずはなんとやらーですー」


 ぷく、と頬を膨らませる。

 何度も何度もキスを重ねながら。緩みきった顔と蕩けきった心で、形だけの非難の言葉。


「じゃあ、せめてプロデューサー」

「?」

「抱っこ」

「抱っこ?」

「お姫様抱っこ。お風呂までそれで運んでくれないと嫌です」

「……ふふ、分かりました。それから?」

「あーんも」

「はいはい。お姫様抱っことあーん、ですね」


 唾液や汗に濡れた頬と頬、それを擦り合う。にちゃにちゃ、と音を立てながらの頬擦り。

 顔全体でプロデューサーの吐息を受け止めて。押し付けた胸を通して互いの鼓動を交換して。ほどけてしまわないよう深く深く足を絡めて。そうして繋がりながら言う。わがまま。私からプロデューサーへのおねだり。


「んふー」

「もう、そんな緩んだ顔して……」

「プロデューサーだって言えないじゃないですか」

「そうですけど」

「ふふ……ねえ、プロデューサー」

「はい?」

「愛してます。他のどんな誰よりも何よりも大好きです。……ずっとずっと、これからもずうっと……私と一緒にいてくださいね?」


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