234:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:35:04.50 ID:yNCJI72m0
……
……
235:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:35:41.67 ID:yNCJI72m0
それにしても大きいトラックだ。ナンバープレートの、さらに上。荷台を見上げると、そこには大量の棒のようなものが積まれていた。
鉄パイプかな……?
これだけの量を積めるトラックはあまり見覚えがないけど。まあその大きさのおかげで助かったんだし。
当然ながら、その大量のパイプはロープで留められていた。
236:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:36:12.85 ID:yNCJI72m0
ポコポコポコポコ!
「あいたたたたたた!!!」
237:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:36:38.95 ID:yNCJI72m0
ありがとうございました。
238:名無しNIPPER[sage]
2017/09/21(木) 03:11:24.53 ID:huYZMWvp0
乙
239:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:05:37.01 ID:1qpUpdjR0
よろしくお願いします。
タイトル:高垣楓「ばけもの」
240:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:07:00.04 ID:1qpUpdjR0
「……えま……か?」
べったりと張り付くような空気が漂っていた。
月は雲に隠れ、星も見えない息苦しい夜空が世界を覆っている。地上に広がる都市は不出来なランタンのように灯りを散らす。
駅前の雑踏。ぼんやりとした灯りに照らされる人々の顔は、幽鬼のようであった。
241:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:08:28.98 ID:1qpUpdjR0
まるで造り物のような容姿の少女が居た。
透き通るような白い肌。金色の瞳に金色の髪が夜の闇に浮かんでいる。
それは、不確かな灯りの下では人形と錯覚してしまう程に異様だった。
「世界中の人々が祝福する、素敵な恋をしたくありませんか?」
242:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:09:37.94 ID:1qpUpdjR0
◆◆◆
翌日、高垣楓は同僚の川島瑞樹に、夜の出来事を語った。
「楓ちゃん、いくらなんでも不用心じゃないの?」
243:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:10:58.41 ID:1qpUpdjR0
「そうそう。でも、世界中が認める恋だったら、素敵よね」
それでも、一人の女性として恋に焦がれることはあった。
もし仮に、世界中が認めてくれる恋があるとしたら――それは、アイドルにも許されるだろうか。
そんな、都合のいい考えが昨夜の楓の内にもあった。
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