243:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:10:58.41 ID:1qpUpdjR0
「そうそう。でも、世界中が認める恋だったら、素敵よね」
それでも、一人の女性として恋に焦がれることはあった。
もし仮に、世界中が認めてくれる恋があるとしたら――それは、アイドルにも許されるだろうか。
そんな、都合のいい考えが昨夜の楓の内にもあった。
――『ばけもの』は育つ。
「もし仮に、だけど」
「なんですか」
「恋をするなら、どんな相手がいい?」
「そうですね。瑞樹さんみたいな人でしょうか」
唇に指をあてて、悪戯小僧のように狡賢い微笑みをする。
「もう、お世辞を言ったって、お酒はおごらないわよ」
「はい」
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