241:名無しNIPPER[saga]
2017/09/26(火) 23:08:28.98 ID:1qpUpdjR0
まるで造り物のような容姿の少女が居た。
透き通るような白い肌。金色の瞳に金色の髪が夜の闇に浮かんでいる。
それは、不確かな灯りの下では人形と錯覚してしまう程に異様だった。
「世界中の人々が祝福する、素敵な恋をしたくありませんか?」
引きこまれる様な声だった。金色の瞳に囚われ、そこから逃れられなかった。
「そうですね」
そして、気が付けばそう答えていた。
「それでは、お名前を教えてください」
「高垣楓」
――その日、『ばけもの』は生まれた。
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