2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:40:39.92 ID:PvjaGSFXO
「…………もう……ちょっと……」
「ん……?」
「夢中になりすぎよ。……ほら、私の唇、すっかり貴方にふやけちゃったじゃない……」
3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:41:56.85 ID:PvjaGSFXO
「奏……」
ごくり、と喉の鳴る音。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:43:25.57 ID:PvjaGSFXO
「……!」
ぐい、と押し付ける。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:44:35.61 ID:PvjaGSFXO
「いいのよ、しても。貴方のしたいように。貴方が、私へしたいように」
囁き声。甘く蕩けた、まるで媚びるような声で囁きを送る。
6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:45:46.28 ID:PvjaGSFXO
「いいのよ、本当になんだって。貴方の望むことをしてあげる。貴方が私と望んでいることを叶えてあげる。なんだって……ほら、キスだって」
身体と一緒に前へ出た顔。唇。それを震わせて、焼けるように熱い吐息を注ぎながら言う。
7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:46:51.09 ID:PvjaGSFXO
(……あぁ)
幸せ。嬉しくて満たされる。たまらなく幸せな心地。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:48:02.19 ID:PvjaGSFXO
「プロデューサーさんったら、すっかり私に夢中なんだから……。ふふ、恋人としては合格だけれど、プロデューサーとしてはどうなのかしらね。そんな……私以外の子を、見てあげられなくなっちゃって……」
プロデューサーさんが私のことを好きでいてくれている。私に夢中になってくれている。それはきっと本当。それを知っているというのも本当。半分は本当。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:49:16.36 ID:PvjaGSFXO
「我慢、できないのね……?」
好きだと思ってもらえているのは知っていて。でも不安で、怖くて。だからもっと言ってほしくて。そうして言わせてしまう。何度も何度も、言ってほしくて言わせてしまう。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:50:09.98 ID:PvjaGSFXO
「ほら、しましょう……? さっきしていたようなことも、過去にしていたようなことも、まだ経験していないようなことも……全部、全部、受け入れてあげる。あげるから……」
早く。早く。もう我慢していられない。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:51:48.90 ID:PvjaGSFXO
以上になります。
速水奏「触れないキスを」
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