2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:40:39.92 ID:PvjaGSFXO
「…………もう……ちょっと……」
「ん……?」
「夢中になりすぎよ。……ほら、私の唇、すっかり貴方にふやけちゃったじゃない……」
唇を離す。それまで重なっていたそこ、プロデューサーさんの唇からそっとゆっくり。
絡んでいた舌がほどけて、触れ合っていた唇が別れて。部屋の灯りを受けてぬらぬらと光る粘ついた液の糸、間に架かったそれがぷつんと切れて垂れて落ちて。そうして離れていく度、だんだんと名残惜しそうな色へ変わっていく……もっと、ずっと、まだまだ……そう私とのキスを惜しんで望む、そんなプロデューサーさんの瞳を見つめながら離してしまう。
「……もう、こんなにして……ふふ、いけない人」
にちゃ、と粘って跳ねる水の音を鳴らしながら言う。爪の先まで熱を帯びた指を震わせて……抑えようとしても抑えられない、感じすぎてしまってもう震えを抑えておけない指を、わざと震わせているように装いながら口元へ触れさせて、そこをなぞり、音を出す。
プロデューサーさんの耳にも届くよう何度も何度も。にちゃにちゃ、と。ぬちゅぬちゅ、と。震える指を踊らせて、淫らに誘うような音を繰り返し響かせる。
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