速水奏「ピローキス」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/27(日) 19:44:35.61 ID:PvjaGSFXO
「いいのよ、しても。貴方のしたいように。貴方が、私へしたいように」


 囁き声。甘く蕩けた、まるで媚びるような声で囁きを送る。

 貴方が、私へ。それを強調しながら。……もう何度も結ばれた仲。私を他のどんな誰よりも理解してくれているプロデューサーさんのこと。だからこんなのとっくの昔にバレている。それは分かっているけれど。でも囁く。バレてはいても、それでも装いながら。貴方が私へ、じゃあなくて。私が貴方へ、なのを隠しながら。


「折れてしまいそうなほど強く抱き締めてあげましょうか? それとも、優しく包んで頭を撫でてほしいのかしら」


 絡めた足へ込める力を強めて、頬へ添えた手を優しく揺する。


「苦しいのなら鎮めてあげる。貴方の望むやり方でしてあげる。擦って慰めてほしいのならそうするし、余さず飲み込んでほしいのならそうする。結ばれて、中へ受け入れてほしいのならそうしてあげる」


 近付いて押し付く。絡んだ下半身がそうなっているように、離していた上半身も。

 お互い何も纏ってなんかない。裸の、そのままに晒された肌。それを重ねる。胸を胸へ、お腹をお腹へ、お互いへお互いを重ねて添わせる。


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