54:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:52:34.93 ID:pXJ6Ifkk0
「……こんな植木鉢、初めて見るわ」
おじいちゃんが苦言を呈しますが、百も承知です。
成型を終えたそれは、口が水平ではなく斜めに切った形をしており、左右だけでなく上下も非対称です。
55:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:55:10.81 ID:pXJ6Ifkk0
――――。
「みんなーー!! 今日はほんとうに、来てくれてありがとーー!!!」
56:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:58:05.56 ID:pXJ6Ifkk0
「お疲れ様! 今日のステージもバッチリだったな!」
Pさんが、新年一発目のライブを終えた私達を労ってくれました。
まだソロライブを組めるほどではありませんが、こうしてトリを務めさせていただく機会も増えた気がします。
57:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 21:58:56.99 ID:pXJ6Ifkk0
「何か……あったの?」
「……えっ?」
58:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 22:01:00.86 ID:pXJ6Ifkk0
「怖い顔……?」
咄嗟に私は、携帯を取り出しました。
最近、ようやく私もスマートフォンに買い換え、ツイッターも始めました。
59:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 22:02:33.43 ID:pXJ6Ifkk0
「え……」
夕美さんは、真っ直ぐ私の目を見ています。でも――。
60:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 22:04:36.91 ID:pXJ6Ifkk0
コンコン、とドアをノックする音が、部屋に響きます。
夕美さんが「どうぞ」と答えると、案の定Pさんでした。
「いやぁ〜他社さんのお偉方がたまたま来ててさぁ、大変だったよ。ようやく解放されて……ん?」
61:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 22:06:05.20 ID:pXJ6Ifkk0
「……Pさんってさ。大雑把っていうか、割と色々と気にしない人だよね」
そう言って、えへへと笑った夕美さんは、やはりどこか寂しそうでした。
62:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 22:09:05.80 ID:pXJ6Ifkk0
1時間ほど席を外します。
大体半分くらいです。1時半頃までに終わる事ができればと思います。
63:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 23:02:04.32 ID:pXJ6Ifkk0
おかげさまで、お仕事は順調です。
藍子ちゃんがMCを務めるラジオのゲストにも呼んでいただきましたし、この間は、ローカル局の旅番組にも出演しました。
もちろん、夕美さんも一緒です。
64:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 23:05:21.80 ID:pXJ6Ifkk0
「仕事やレッスンを入れないでほしいだって?」
事務室で、Pさんがビックリして私を見ました。
114Res/87.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20