「藤原肇がそれを割る日」
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61:名無しNIPPER[saga]
2017/08/17(木) 22:06:05.20 ID:pXJ6Ifkk0
「……Pさんってさ。大雑把っていうか、割と色々と気にしない人だよね」

 そう言って、えへへと笑った夕美さんは、やはりどこか寂しそうでした。


「ちょっと、トイレに行ってくるから……先に車、戻ってていいよ」
「……はい」

 夕美さんはゆっくりドアを開け、そのまま後ろ手に、パタン――と閉じていきました。


 雑味、か――。


  ――……もちろんです。


 押しつけがましい返答になってしまったと、後になって気づき、私は唇を噛みました。



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