女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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59:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:45:22.44 ID:5vAlKS7V0
犠牲者は、死んでもなお、苦しんでいる可能性がある。作者は仮説、と定めているがどこか確信があるような文体だった。
 ……これが本当なら、あまりにも惨い。これを知っていて、自分の大切な人が犠牲になるという人がいたら……間違いなく、奪還を目論もうとするだろう。全員が政府に抗おうとするほど怖いもの知らずではないかもしれない。だが、間違いなく大切な人を救おうとする人の増加は避けられないはずだ。

 そういうわけで、情報の統制は仕方ないことなのだ。例え死んでもなお、犠牲者が苦しむとしても、それでも犠牲は必要だ。例え、あまりにも過酷で、不平等な重荷が個人に課されるとしても……何人もの命が失われるよりもは、ましだ。
 法を学んだ身としては、痛いほどこれが最適解だとわかる。
以下略 AAS



60:名無しNIPPER
2017/08/17(木) 22:45:57.93 ID:5vAlKS7V0
「聞いてなかったでしょ」
「……ああ、ごめんごめん」

 そういえば途中で卓也も来たんだっけか。彼も彼で、調べたいものがあったらしい。
 僕と彼女より一つ年下の彼は、調べるということに秀でている。元は僕と同じ、法の番人を目指していたが、能力の関係で諦め、歴史の方面に向かった。「裕樹さんはやっぱりすごいや」とその時の彼は言っていた。何を言っても卓也を傷つけるような気がして、僕はその時、何も言えなかった。
以下略 AAS



61:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:46:43.24 ID:5vAlKS7V0

「前々から思ってたんだ。『星堕ち』前の人類の歴史では、大きかった国のいくつかは反乱が起きて、滅んでる。だいたいそれは官僚間での賄賂の横行、ボンコツ暴君の圧政、とかの政治体制の腐敗が原因で起こってるんだ。なのにこの都市にはその傾向が一切ない」

 聞けば聞くほど、納得させられる話だ。
 卓也は自分には能力がない、と言っていた。だがこうして彼の理論を聞いているとそうは思えない。多角的に物事を捕らえ、調査能力による不自然の発見ができる能力。その点でいえば、彼は断トツだ。卓也は、法に関することが、ただ向いていなかっただけなのかもしれない。
以下略 AAS



62:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:47:16.31 ID:5vAlKS7V0
……ならありえない、と切り捨てるほどでもない気がする。まあ、空想にすぎないという可能性のほうが高いのだが。

「笑わないのか?」
「まあ、笑うほどでもないというか」

以下略 AAS



63:名無しNIPPER[sage]
2017/08/17(木) 22:47:51.25 ID:5vAlKS7V0
続く


64:名無しNIPPER[sage]
2017/08/18(金) 11:52:08.77 ID:pr/alBlEo


メ欄にsageじゃなくてsaga入れたら強制伏字なくなるよ
まあ、文の前後で意味は分かるけども


65:名無しNIPPER[sage]
2017/08/18(金) 16:07:12.10 ID:Iw2IIQMD0



66:名無しNIPPER[saga]
2017/08/23(水) 16:43:30.91 ID:gDsglEzi0
>>64
ありがとうございます。そうしておきます


67:名無しNIPPER[saga]
2017/08/23(水) 16:44:47.32 ID:gDsglEzi0
 
「お、裕樹クン。勉強熱心だね。君、ほとんどの時間、ここにいないかい?」
「気のせいじゃないですか?」

 確かに、僕はしょっちゅう図書室に来る。法の原点など、学ぶべきものが多いからだ。だが図書室に籠っている頻度は、卓也のほうがたぶん多い。過去の歴史の宝庫であるここは、彼にとってとても楽しい場所なのだそうだ。
以下略 AAS



68:名無しNIPPER
2017/08/23(水) 16:45:36.89 ID:gDsglEzi0
「コクっていうんだがな、あえて甘い部分と苦い部分を混ぜすぎないようにして味の差異を引き立てるんだ。そのために特化した特注のコーヒーと砂糖を使ってるんだよ。単一で飲める奴なんて照みたいな変人だけだ」
「趣味が合うので私の好みと同じにしてみたんですよ」と照が白々しく言った。明らかな確信犯だった。

 僕は照を睨み付けた。
 照がもう一杯コーヒーを運んでくる。今度は砂糖もある。
以下略 AAS



69:名無しNIPPER[saga]
2017/08/23(水) 16:46:17.20 ID:gDsglEzi0
ーーーーーーーーーーーーー


 羅門の後ろをぴったりと歩く。周りには無気力な人、人、人。小汚いぼろを纏い、物乞いをする彼らを横目に、僕たちは進んでいる。

以下略 AAS



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