2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:47:45.45 ID:DkEnKQtk0
「俺の代わりに、環を連れて行ってやってくれないか? ……どうしても、今やってる仕事が抜けられなくて」
「お願いことは! おやぶんの代わりにたまきをプールに連れてって!」
3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:49:02.69 ID:DkEnKQtk0
===
優待券と招待券。違いをバッサリ言ってしまえば、金が掛かるか掛からぬか。
そしてまた、タダより怖いモノも無く……。
4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:51:13.31 ID:DkEnKQtk0
とうに話はまとまったのに、いまだ劇場で足止め状態。
腐る環をなだめつつ、琴葉は必死に考える。
5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:52:16.52 ID:DkEnKQtk0
「なんと、プールでありますか〜。羨ましいですな〜」
「なら、みやも一緒にくる? チケットが一枚余ってるって」
6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:53:35.57 ID:DkEnKQtk0
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さて、チケット問題はカタがついた。
駅へと向かう道半ば、琴葉が急ぐ環を嗜める。
7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:55:08.76 ID:DkEnKQtk0
「……今なら、ぬるま湯でも最高に気持ちよく感じると思う」
火照った顔を手で扇ぎ、琴葉が誰ともなしに言った。
8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:56:34.99 ID:DkEnKQtk0
「……はぁ。こんなに泳いだのって久しぶり」
休憩用のパラソルの下。ビーチテーブルに頬杖をつき、琴葉は満足そうに呟いた。
9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:58:26.79 ID:DkEnKQtk0
「えぇーっ!? なんでなんで? どうして二人がいるんですかー!」
嬉しいという名の感情を、隠すことすらしない笑顔。
一瞬呆気にとられた琴葉だが、すぐに気がつき彼女に叫ぶ。
10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 05:00:03.63 ID:DkEnKQtk0
「琴葉ちゃんに、美也ちゃん? 奇遇ね、こんなところで会うなんて」
「ふうかー、みらいー! おーいっ!」
11: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 05:03:24.64 ID:DkEnKQtk0
こうして未来たち五人のCD組と合流を果たした琴葉たちは、その後も存分に水遊びを楽しんだ。
具体的にはボートに乗ったり溺れかけたり、途中で風花の水着がズレて
『あふ〜ん』なんてアクシデントも発生したが、おおむね全員が楽しんで、そろそろ帰ろうかと話し始めた頃である。
12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 05:04:52.68 ID:DkEnKQtk0
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「あのさ、琴葉」
「……うん」
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