4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:51:13.31 ID:DkEnKQtk0
とうに話はまとまったのに、いまだ劇場で足止め状態。
腐る環をなだめつつ、琴葉は必死に考える。
(このままプールへ行くのは簡単。けど、チケットが一枚余ってる。
プロデューサーを誘えたら話は早いけど、そもそもあの人が行けないから私にお鉢が回ったワケで)
「こーとーはー」
(期限は全部今日までだし、使い切らないと勿体なくて気持ち悪い。やっぱりここは誰か誘って……でも誰を?
恵美もエレナも仕事だし、そもそも一人を選ぶなんて。なんだかちょっと、おこがましいような気もするし)
「ことはー?」
(ああ、でも、早く決めないと今日が終わっちゃう。大体どうして三枚も?
プロデューサーと環ちゃんだけなら、チケットなんて二枚で十分……ハッ!)
すっかり待ちくたびれてしまった環の横で、琴葉はとある仮説に辿り着いた。
(まさか、まさかプロデューサー。最初から私も誘うつもりだったとか!?)
「おや〜?」
「あっ」
(それはまぁ、プールに行くなんて話を聞かされてはいなかったけど。でも、そうよね。
考えて無かったとしたら、呼び出しのタイミングが良すぎるし)
「お二人とも、何をしてるんですか〜? 今日はお休みだったと思いますが〜」
「たまきたちね、プール行くのっ!」
(その証拠に、プロデューサーは私しかいないって言ってくれて……あ、う。……どうしよう!
意識したらなんだか急に恥ずかしく……って、あれ?)
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