2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:47:45.45 ID:DkEnKQtk0
「俺の代わりに、環を連れて行ってやってくれないか? ……どうしても、今やってる仕事が抜けられなくて」
「お願いことは! おやぶんの代わりにたまきをプールに連れてって!」
要求は非常に明快であり、つまりは保護者をやってくれと。
何かを言いたげに琴葉が唸る。潤んだ瞳で環が迫る。
プロデューサーが顔を上げ、熱のこもった視線を向ける。
「急で勝手なのは分かってる。けどこんな話を頼めるのが、俺には琴葉しかいないんだ」
「たまきもちゃんといい子にするよ? ことはの言うことちゃんと聞くから!」
「だから頼む! ホントこの通り!」
「お願いします、ことはー!」
「ま、まぁ……別にいいですよ。取り急ぐ予定もないですし……」
慈悲深い菩薩琴葉の返答に、男と環が大いに喜ぶ。
かくして琴葉は環を連れて、隣町まで足を延ばすことになったのだ。
20Res/19.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20