【ミリマス】期限付き、田中琴葉
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9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/08/05(土) 04:58:26.79 ID:DkEnKQtk0

「えぇーっ!? なんでなんで? どうして二人がいるんですかー!」

 嬉しいという名の感情を、隠すことすらしない笑顔。
 一瞬呆気にとられた琴葉だが、すぐに気がつき彼女に叫ぶ。

「危ないっ! プールサイドを走ったりしたらダメじゃない!!」

 怒られた少女が「ひゃっ!?」と驚きの声を上げ、その場でピタリと立ち止まった。
 それから、今度はゆっくり歩いて二人のところへやって来ると。

「ご、ごめんなさい。つい、嬉しくなっちゃって……」

 謝る少女の両手には、宝石のように輝くアイスクリームが1、2、3。

 一つは食べかけ、残り二つは手つかずであるソレを見て、美也が「むーん」と小首を傾げて言う。

「未来ちゃん、一人だけじゃないんですか〜?」

「えへへ、それがねー」

 少女、春日未来がなにやら意味ありげな笑顔で勿体ぶる。

 が、答えは未来のすぐ後ろに。

「未来ちゃん、置いてかないで〜……あら?」

 どたぷーんと、音が聞こえてきそうなボディだった。

 未来と同じく、両手にアイスを一つずつ持った豊川風花の出現に
「ふ、風花さんまでいるんですか?」と、琴葉も動揺の色を隠せない。


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