388: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/15(日) 22:59:10.56 ID:wDrjxZvA0
彡(゚)(゚)《一応、二正面作戦────両方が本命だったという考え方もまぁできなくも無い。せやけど今度は、向こうの戦力編成が歪です。
デカ物が一匹混じっていたとはいえ所詮甲殻類。戦力が乏しかった東南アジアならいざ知らず、たかだかザリガニの群れが日本近海に突入したところで“あの鎮守府”でなくとも遅かれ早かれ殲滅できた筈や。二正面と言うには片方の本気度が低すぎる》
疑問はあとからあとから沸いてくる。
389: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/15(日) 23:08:55.53 ID:wDrjxZvA0
彡(゚)(゚)《あのザリガニ共は別に操られてなんかいなかった。明確に自分らの意志でフィリピン沖の軍事施設を襲撃したんです。
では何故そんな意志を奴等が持ったのか────思えば簡単な話や。この世界で、わざわざ鎮守府を狙って襲撃する“水生生物”なんて現状この世に1種類しかおらへん》
受話器を握りしめて戦慄するトソンを尻目に、ミナミは淡々と説明を続ける。
390: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/15(日) 23:09:56.91 ID:wDrjxZvA0
体調が壮絶な状態なので本日ここまで。明日最終更新致します
391:名無しNIPPER[sage]
2017/10/16(月) 00:04:07.30 ID:K6kp7CRe0
んなもん食って大丈夫……なのか(納得)
392:名無しNIPPER[sage]
2017/10/16(月) 01:20:46.85 ID:3GoZqfPA0
おつおつ
確かに正体不明な各地での襲撃は国際問題だけど、事の顛末があれじゃ下手な冗談過ぎて手に負えないな(白目
おまけに仕掛け側が禁忌すら厭わないんじゃ、常識の尺度で測れる訳ねえ…
393: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 00:35:47.40 ID:J7X7k69g0
394: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 00:42:56.76 ID:J7X7k69g0
『シァッ!!!』
「少尉!!」
(,,;゚Д゚)「っ」
395: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 01:04:29.38 ID:J7X7k69g0
「時雨姉貴、ギコさン、喧嘩は後回しにしてくンな!まだ来るぜ!!!」
「うぇえ……」
(,,;゚Д゚)「ちぃいっ!!」
396: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 06:03:07.05 ID:J7X7k69g0
幾らかの攻勢を捌き、僅かに敵から繰り出される攻め手の間隔が空いた。機を逃すわけにはいかない。
(,,#゚Д゚)「Go!!」
「了解!!」
397: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 06:50:10.70 ID:J7X7k69g0
(,,#゚Д゚)「ぬぁっ!」
若い兵士───カラマロスの真横に踏み込みながら、襲撃を試みた寄生体を斬り付ける。怯ませ跳ね返すことには成功したが薄皮を裂いただけで殺すことはできず、さっきの鮮やかな技の直後ということもあり小さな舌打ちが漏れてしまう。
( ;・ω・)「すみません少尉、私何か粗相を……?」
398: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 07:46:25.42 ID:J7X7k69g0
足下でビクビクと痙攣する死骸二つを蹴散らして、俺とカラマロスは同時に前へ踏み込む。俺は上へ、カラマロスは下へとそれぞれブレイドを一閃させた。
ぶちゅんっ、ぶちゅん。生々しい切断音が連続して鳴る。斬って落とした頭が床や壁に着くより早くもう一度、今度は横向きに刃を薙ぐ。
突進してきた勢いそのままに胴の中程まで真っ二つに裂かれながら進んだあと、手元の寄生体の胴からぐたりと力が抜け廊下の向こうで宿主も膝から崩れ落ち前のめりに倒れ込んだ。
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