ある門番たちの日常のようです
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38:名無しNIPPER[sage]
2017/08/11(金) 02:44:17.02 ID:fPNeKif2o



39:名無しNIPPER[sage]
2017/08/11(金) 10:26:16.48 ID:Q2zq0DqA0
おつおつ
やっぱ過酷だなあ…と思っていたらどえらい物がぶち込まれたw


40:名無しNIPPER[sage]
2017/08/11(金) 11:33:30.57 ID:g8i7s2Nro

マッチョの方はあんまり知らないけどシュワちゃんみたいな人間武器庫な感じか?


41: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/11(金) 22:45:06.66 ID:6HvgTbn4O
高度7000M。翼を持たず、跳躍能力も低く、耐久力も脆弱な人間がこの高みまで到達するということは、考えようによってはとてつもない偉業かも知れない。単体の動物としては割と貧弱な部類に入る人間が技術の革新を経て文字通りの意味で「雲の上の世界」に辿り着く、世間一般で言うところの“豊かな感性”の持ち主なら、人類の叡智の歩みとか科学の進歩の軌跡とかそんなものに気づいて感動の涙を滝のように流したりするのだろう。

残念ながら俺は学も感性も無いので、雲の上にいようが地面にいようが考えることは変わらない。

《Mayday, Mayday, Mayday!!》
以下略 AAS



42: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/11(金) 23:07:14.26 ID:6HvgTbn4O
《1名が墜落機に巻き込まれた!》

(,,#゚Д゚)「構うな、隊形維持しろ!」

高度7000Mとはいっても、地面に到達するまでに有する時間はたった2分間に過ぎない。だが逆に、張り巡らされる弾幕の中を滑空する時間が2分もあるともいえる。
以下略 AAS



43: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/11(金) 23:53:11.86 ID:6HvgTbn4O
飛んで火に入る夏の虫、なんて言葉が日本にはある。この地は日本じゃない上奴等に諺が通じるとも思わないが、ミニチュアサイズの大きさで時速600km前後を出して飛び回る空母艦娘の艦載機すら撃墜する能力を持つ深海棲艦からすればきっと俺達は夏の虫か、さもなきゃ「肥え太った七面鳥」と同じだったに違いない。

『オォオオオオオオッ!!!』

『アァアアアアア……ッ!』
以下略 AAS



44: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 00:54:42.06 ID:JRPJjvivO
詳細な理由は未だに不明だが、奴等はヒト型、非ヒト型を問わず種をあげて「人類」を憎悪している傾向がある。本来俺達は(一部「そうじゃない奴」も混じっていたとはいえ)人間と奴等との力の差を考えれば優先して撃破すべき存在ではないはずだが、その習性故奴等はわざわざいつでも嬲り殺しにできる筈の俺達に火力を集中しようとした。

結果、4機のA-10は疎かになった防空網を突っ切って奴等の頭上に無傷で到達する。要は、「本命」である俺達を同時に「囮」としても活用したというわけだ。

『オォオアアッ!?』
以下略 AAS



45: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 00:56:02.23 ID:JRPJjvivO
凄まじい勢いで地面や家屋が後ろに流れていく中、彼方に見えた街並みの切れ目。直径20M程の広場が視界に映った瞬間、右手で胸元のトリガーを握る。

《着地まで10秒だよ》

(,,#゚Д゚)「急減速開始!!パラシュート、射出!!」
以下略 AAS



46: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 01:32:19.55 ID:JRPJjvivO
着地報告を無線で飛ばしてパラシュートの紐をとっとと切断しながら、俺達はサブマシンガンを、時雨と江風は現状唯一の艤装である25mm連装対空機銃を構えて周囲を警戒する。

飛び込む瞬間は確かに敵影がないことを確認しているが、あくまでも時速200qで滑空しながらの視認に過ぎず万全のチェックとは言い難い。周辺の戦闘音の動きから「大物」による襲撃はなさそうだが、油断は禁物だ。

幅10M程の道路を四方向に延ばし、コンクリート製の古びたアパートや家に囲まれた円形の広場。とどまればわざわざ集中砲火の的になるようなものなので、Ostrich側と時雨、江風も含めて22名全員の用意が整ったのを確認して直ぐに北側の通路へと移動する。
以下略 AAS



47: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 02:07:23.59 ID:JRPJjvivO
ソヴィエト連邦時代にミハエル=カラシニコフによって生み出された、「世界で最も使われた軍用銃」を抱えながら広場に転げ落ちてきた男。茶色の草臥れたハンチング帽を被りロシア人のステレオタイプをそのまま3Dプリンター辺りで実体化したんじゃないかと疑いたくなるような体格をしたその男は、武器こそ持っていたものの遠目に見る限りは明らかに“ただの人間”だった。

だが、それがまるで合図だったかのように、広場のそこかしこで「気配」が動く。建物の二階から、柱の陰から、家々の隙間から、何挺、何十挺という数の銃口が突き出され俺達に向けられる。

(,,;゚Д゚)そ「うぉおおおおおっ!!?」
以下略 AAS



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